本日2011年6月9日より、ガストで「ピリッと本格! 4種のこだわりカレーフェア」がスタートします。それに先立って試食させて頂きましたので、レポートをお届けします。先に書いちゃいますが、マジで夏カレーはガストで決まりだと思います!!
↑の写真でご登場頂いたのは、ガストの料理のレシピを決めているメニュー開発担当シェフの樋上氏です(1年間に100〜120品もの新商品を作っているそうです)。今回の夏カレーのレシピも、樋上氏が考案しています。
手にしているロゴをご覧頂くと分かるのですが、さりげなく黄色で「Curryレストラン」なんて書かれております。今回のカレーフェアに対する意気込みも分かろうというものです。
ここでガスト豆知識ですが、北海道から沖縄まで出店しているのはガストだけ、ということですので、もしこの記事を見てガストの夏カレーが食べたくなってもどこかにガストがあるはずです!
コチラから検索してくださいね。
さて、今回の「ピリッと本格! 4種のこだわりカレーフェア」は、2011年に開催されている「日本がうれし〜いプレミアム」シリーズの第4弾となります。
PR・販促担当の佐藤氏
そもそも、プレミアムなカレーを作るきっかけはどこにあったのか?
それは2010年夏に発せられた「1400〜1500円くらいするような、ホテルで出すようなカレーを作って売れ」という社長の一言だったそうです。
これまでも480円のビーフカレーはあったものの、ガストとしてカレーを打ち出したことはなかったそうです。価格帯から考えても、いわゆる普通のカレーでした。
そこにきて社長の「ホテルのカレーを作れ」発言に、シェフ樋上氏も「そりゃ無理じゃないの」と思ったそうです。
しかし諦めることなく、2010年夏に2種類のカレーが作られることになります。「欧風ビーフカレー」と「インドカレー」です。2店で試験販売したところ‥‥2週間はもつだろうと予想した食材が、なんと4日間で売り切れに!
「ガストでカレーが売れるじゃん(笑)」
そこで「2011夏はガストはカレーだね」と決まったそうです。
樋上氏曰く。
「安いそれなりのカレーはやったことがあった。さらにプレミアム感のあるカレーを599円、699円で出したことはなかった。しかし、美味しいものをそのくらいの価格帯に引き上げても売れるということが分かった」
ガストにおいては、599円、699円でも価格帯としては高い部類になってしまうのだそうです。しかも「ファミレスにカレーは期待していない」という調査結果もあった程だったそうです。
確かに‥‥ファミリーレストランに行って、あえてカレーを食べるということはあまりないですね。フライとかステーキとか、後は定食とか。あまりカレーを食べた記憶というのはありません。
しかし「やってみたら驚きの結果になった」と。たかがカレーされどカレーじゃありませんが、やはり美味しいものは引きが強いということなのですね。
そして!
2011年のガストの夏カレーは4種類にパワーアップです。
・欧風ビーフカレー
・インド風野菜たっぷりチキンカレー
・タイ風シーフードカレー
・イタリア風トマトとチーズの焼きカレー
以上の4種類です。
それでは、徐々に辛さを上げて試食した順に4種類のカレーをご紹介しましょう!
まずは「イタリア風トマトとチーズの焼きカレー」です。
4品の中では、最後に開発されたカレーです。先行した3品にはないものを、ということで、焼いて香ばしさを出すことに。
真ん中にあるのはトマト1/2です。
トメイトゥ!
トマトを崩してカレーのルーに混ぜると、さっぱりと頂けます。ガストの普通のカレーとなるマイチョイスカレーがベースになっているので味としてはおとなしめだそうですが、その分、カレーのルーは多めとのこと。
ンガッ!
ベーシックなカレーですが、非常にンまい!
トマトに焼きチーズという変化球が効いています。トマトが甘くて良い感じです。トマトにチーズ、女性が好きそうなカレーのような気がしますがいかがでしょうか。
いきなりここでかなり美味しいと思ってしまったのですが、残り3品はどうなってしまうのか‥‥ということで、2品目!
カレーの王道「欧風ビーフカレー」です。
ビィィィィィィィィィフ!
カレーのゴールデン・アングゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥル!!
2010年夏に試作された「ホテルのカレー」の初代は、こちらの「欧風ビーフカレー」ということになります。
「欧風ビーフカレー」はスパイスの調合にこだわっています。煮込むと風味が感じられなくなってしまうというガラムマサラを、最後に加えるという手間ひまのかかり方。さらに4種類のスパイスも加え、引き立たせるようにしているそうです。
そして「欧風ビーフカレー」の名に恥じない「ビーフさまお肉さま」ですが、こちらも手間ひまのかかる別煮込みスタイル。カレーは煮込まないけど、肉は煮込むぜ、となっているそうです。
肉を煮込むと柔らかくなるけれど、逆にスパイスの香りが飛んでしまうということで、そんなに手間のかかることをしているのだそうですよ。2種類を配送し、出す直前に合体しているのだそうです。
「食べた時にフレッシュなスパイスの感じがするのに肉は柔らかいカレー」とはいかに!?
ンガーーーーー! ウマフィス!!
肉が柔らかいーーーー!
口の中でトロトローーーー!
それでいてスパイシーーーー!
なんだこれーーーー!
まさに「ホテルのカレー」ですよ。すごいなこれ‥‥ガストで食べられるカレーですから、コストパフォーマンスも良いんですよ。
ホテルに行かずとも、ガストに行けば旨味なビーフカレーが食べられます、と。自分の中ではカレー革命といっても良い。くらいの勢いです。
もう後はどうなってしまうの?
と思いながら「インド風野菜たっぷりチキンカレー」です。
焼き野菜がたっぷり入っていますよ!
ごろっごろしてます。
再びカレーのゴールデン・アングゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥル!!
なーんと。「インド風野菜たっぷりチキンカレー」のルーの半分は野菜が溶け込んでいるのだそうです。
生玉ねぎはとろみを出すために、アメ色玉ねぎは甘みを出すために、さらに赤ピーマンは色と風味を加え、鮮やかな赤を表現しています。
さらに甘くてピリッと辛さのある本場のスパイス「ローガンジョシュ」にヒントを得て、それに近づけるような作り方もしているそうです。
個人的には、ピリッと辛いタイ風味を出すために入れられている、苦手なコリアンダーリーフ(パクチー)が気になったのですが、果たして‥‥。
ここまでがここまでのお味でしたので、嫌が応にも期待は高まります。「もはや4品中3品目で期待値マックスを超えてしまいました」のココロで実食!
ヒャハーーーー!!
美味いす!!!
野菜カレーとか、やっぱり肉でしょとか、ちょっと舐めてたけど、これはすごいーーーー!! すいませんでした!!
この旨味はたまりませんね‥‥本当ですよ‥‥大げさでなく。ピリッとする辛さの中に、確実なる旨味があるのです。
そして、辛いけれど、野菜の甘みもきいておりまして、最初は辛いと思ったけど、すぐに慣れてバクバク食べられてしまいます。
まさに「インド人が作っていそうな」カレーだと思いました。インドカレー屋に行ったら、こういうカレーが出てきそうな気がします。
それもこれも「ローガンジョシュ」の美味さがあるようなのですが、実際の「ローガンジョシュ」はもっと甘く、砂糖がかかっているような甘さで、それだと日本人がご飯と一緒に食べるには甘すぎるということで、アメ色玉ねぎで甘さを出しているのだそうです。
そして驚いたことに、パクチーもまっっっったく気になりませんでした。
はー、インドカレーを見る目が変わっちゃったわー。本当にファミレスで出てくるカレーなの!? と驚いてしまうと思いますよ。
そして最後の「タイ風シーフードカレー」です。
今回「Curryレストラン」のCMに登場する三浦りさ子さんのお気に入りが、こちらの「タイ風シーフードカレー」だそうです。
「カレー通にはこれが好まれると思っている」とシェフの樋上氏。最後に登場となりますので、辛さも大辛のシーフードカレーとなります。
エビやイカなどのシーフードがゴロリゴロリ!
本場のレッドカレーペーストを使い、シーフードの隠し味にはナンプラーとあさりのエキスを使っているそうです。
しかし、そのままだと辛いけど塩分が立っている味になってしまいます。しかし、薄めると辛み旨味もなくなってしまう‥‥ということで、塩分を落とす分、風味を補うために削り節粉を加えるという工夫がされています。
それでは、レッツイィィィィィィィィィィト!
う‥‥うまい‥‥!!
辛いけど‥‥辛くない‥‥!!
恐らく試食をしなければ、自分から大辛のカレーを、しかもシーフードカレーを食べるということはなかったでしょう。やっぱり肉だろ、と思ってしまうんです。
しかし、このココナツの香りに辛旨味という、複雑な味わいがたまりません。塩分控えめだけど、削り節粉が確かに効いています!
三浦りさ子さんお気に入りというのもよく分かります。
ということで、ガスト「ピリッと本格! 4種のこだわりカレーフェア」に登場する4種類のカレーをそれぞれ食べてみた訳ですが、個人的なオススメ順位は以下のようになります。
(現場でどれが美味しいか聞かれて猛烈に悩んだ結果です)
1位 インド風野菜たっぷりチキンカレー
2位 タイ風シーフードカレー
3位 欧風ビーフカレー
4位 イタリア風トマトとチーズの焼きカレー
実際にどれも甲乙つけ難い美味さなのですが、最終的には焼き野菜で具だくさん、というところで「インド風野菜たっぷりチキンカレー」を1位にしてみました。
逆にシェフの樋上氏に一押しを聞いてみたところ‥‥
「欧風ビーフカレー」
という答えが!
これは「欧風ビーフカレー」が最も手の込んだカレーであり、みなさんの想像していた味より上をいくはず、という理由だそうです。そこから、他のカレーを食べてみて欲しい、とのことでした。
たかがカレー、されどカレー。カレーに対する価値観は人それぞれですから、開発もかなり大変だったとのこと。みんな譲れないものを持ってますからね。そういう状況の中、試作を繰り返して完成したレシピが今回の「ピリッと本格! 4種のこだわりカレーフェア」という訳です。
「やり残したことはない、やり切った感がある」とシェフの樋上氏。ぜひとも、これを読んだみなさんにも味わって欲しいと思います。ガストの夏カレー、マジ美味いっス!!
あ、最後に気になるお値段ですが‥‥
・欧風ビーフカレー(税込み681円)
・インド風野菜たっぷりチキンカレー(税込み628円)
えっ!?
・タイ風シーフードカレー(税込み628円)
・イタリア風トマトとチーズの焼きカレー(税込み628円)
ええっ!?
‥‥この味で‥‥安過ぎ‥‥これだったら1度に2杯食べてもいいくらいですね。ライスの大盛だってプラス42円(税込み)ですよ。
ぜひ、ガストの夏カレーを食べて、これまでタイ風カレーやインド風カレーを食べたことがなかった人の感想も聞いてみたいところです!
余談。
ちょっと驚く話を聞きました。ガストではメニューの改訂が多いそうで、例えばグランドメニューの改訂は、なんと年に4回。20品くらいずつ変わるので、1年前のメニューとはほぼ変わってしまうそうです。
今回見せて頂いたメニューも、数カ月前に行った時のメニューとは全く違っていて驚きましたが「世界で最もメニューが変わっているのがガストのはず」だそうですよ。なんという。メニュー開発担当シェフの樋上氏、お疲れさまです。
シェフの樋上氏いえば、ミートソーススパゲティも自信作だそうですよ。ファミレスのメニューを一流シェフが食べるような番組で評価が低く、発奮して再開発したところ、驚きの高評価を得たそうです。こちらも間違いなく食べてみないと。
ということで、ガストの夏カレーを食べたくなった人はぜひ近所のガストへ!(店舗検索)
各メニューに関する詳細は、ガストマガジン(ガストの知られざるこだわりを発信!)もご覧ください。
ごちそうさまでした!!!!!