音声SNS「Clubhouse」カメラアプリ「Dispo」に続いて観測範囲で話題になっているのは、ビデオ会議ツール「Around」です。
ビデオ会議ツールといえば「Zoom」が定番となり、これはこのままスタンダードになっていくのではないかと思っていたのですが「Around」を試してみたらこれがなかなか良い感じ。
ビデオ会議に使いやすいのはもちろんのこと、同じ部屋にいるのを演出してリモートワークしやすくしてくれるツールだと思いました。
「Around」はリモートワーク向き?
「Around」の面白いところは、全画面を奪っていかないところなのです。サイズは調整できますが、こんな感じでフローティングさせることができます。
このフローティングウィンドウは自分の好きなところに置くことができます。
あちこち置いて試してみたのですが、今のところは右下に落ち着いています。
「Around」が興味深いのは、カメラを通して表示されるのは人物の周りだけなんですね。人物が動くとカメラが追随します。
急に誰かが部屋に現れるとか、荷物が散らばっているところがあるとか、なんとなくカメラで写したくないような理由を回避することに成功しているのです。
さらに映像にはフィルターをかけることができるので、女性ならあまり化粧のことを気にしなくても良さそうです。
小さくて良い、しかし常駐しているとなんとなく存在を感じる‥‥こういう点が、リモートワークに最適なのでは、と感じた理由です。
フローティング以外のモードも紹介します。
これはキャンプファイヤーモードです。みんなで円陣を組むイメージですね。少し腰を入れて会議をするなら、このモードにすると良いかもしれません。オンライン飲み会とかも?
ノートモードはみんなでテキストを書き込むことができます。
イメージシェアでは画像をシェアするのも簡単です。ただ、このモードは画像がシェアされると勝手に開いてしまうので、今のところは大量に画像を投下するとちょっと煩わしいです。
設定を確認したのですが、今のところこれをオフにすることはできないようです。
加えて、スクリーンをシェアすることも可能です。
大人数の会議はどうなるのか?
とりあえず少人数で試した感じでは、場の空気感を共有するようなツールとしては非常に有用だと感じました。
ビデオ会議にも利用できるのでしょうが、常駐させておいて、例えば部内の空気を共有するような使い方にも向いていると思います。
基本的には作業しているのだけど、ちょっとだけ聞きたいことがあって声をかける、なんていうときにも抜群でしょう。
音声で空気を共有するのには「Clubhouse」でも良いと思うのですが、視覚的な情報をシェアするのには向いていません。
雑談+情報共有のためのツールとしては「Around」が非常に優れているのではないかと思いました。
ルームは誰でも入れるようにしたり、パスワードを設定したり、入室を承認制にするといったことも可能です。
招待制のようですが、普通にGoogleアカウントでログインして使用することができていますので、興味のある人は試してみるとよいでしょう。
現在はMac版/Win版があり、アプリをダウンロードして使用するようになっています。
さらに詳しく知りたい人は“Zoomはもう終わり”!? 新進気鋭のビデオ会議サービス「Around」がすごすぎてすごいもぜひご覧ください。
追記:こんな使い方もしてみました→「Around」を「Clubhouse」番組配信のスタジオぽく使ってみたらとても良かった話