茨城県に空港があるのをご存知でしょうか? その名も「茨城空港」です。茨城方面に友人が多いことから存在は知っていた「茨城空港」でしたが、使用する機会がありませんでした。
LCCも含め関東地方だと、羽田空港と成田空港を利用するのが一般的です。しかし、実際に「茨城空港」を使ってみると悪くない。いや、むしろ良い。何が良いかというと、クルマでのアクセスがとても便利なのです。注目は駐車場無料です。旅行中はずっと無料。なんだか最高じゃないですか!?
「茨城空港」を発着しているスカイマークは20kgまでなら何個でも荷物がOKです。LCC(Low-cost Carrier)は一般的に荷物制限が厳しめですが、MCC(Middle-cost Carrier)のスカイマークはこのあたりの制限が緩やかなんです。であるならば、ちょと大きめのスーツケースで行けるし、帰りもお土産を多めに買いたいし、何しろ往復はクルマで荷物が余裕で運べてしまうんですから。
これまでのところ「茨城空港」の利用者は茨城県民が多いそうです。クルマでひょいっと行ってパパッと飛行機に乗れてしまうのだから、これは便利だろうなぁ。ぼくが利用した新千歳空港行きも平日にも関わらずほぼ満席でした。この便利さを茨城県民以外にも知ってほしいよ!
クルマで行けるとなれば、何かと荷物が多く公共交通機関だと気疲れしてしまうという家族連れにも最適ではありませんか。空港自体もコンパクトで搭乗までの空港内の移動も少なめなので、年配の人も空港横までクルマで乗り付け、バスに乗る感覚で飛行機に乗れてしまいます。
「茨城空港」からはスカイマークと春秋航空が札幌、神戸、福岡、那覇、上海へと就航しています。埼玉県民、栃木県民、群馬県民はぜひクルマで行ける「茨城空港」の利用を一考することをオススメいたします! ちなみに東京駅からのバスは驚きの片道500円です。これまた安ー!
2017年10月に、実際に「茨城空港」を利用した様子をレポートします。
茨城空港へのアクセス
「茨城空港」は茨城県の中央に位置しています。
クルマで行くなら常磐自動車道からが近いです。ぼくは浦和から外環自動車道、そして常磐自動車道の千代田石岡ICを経由し「茨城空港」へ向かいました。所要時間は片道90分ほどでした(途中の休憩を含む)。高速道路を降りてから空港までは一般道で約30分でした。
ドア・ツー・ドアでの所要時間を考えると、浦和から羽田空港、成田空港へ行くのとさほど変わらないのではと思います。
バスでのアクセスも特筆すべきでして、東京駅とのワンコインバスが利用可能です。なんと片道500円なんです(飛行機利用のない場合は1,200円)。所要時間は1時間40分程度です。これは時間に余裕のある人には驚きの価格ですね!
なお、常磐自動車道の石岡小美玉スマートICから空港までのアクセス道路が完成すれば、さらに時間短縮されます。常磐自動車道を降りてから「茨城空港」まで30分という感覚があったので、これが10〜15分くらい短縮されるのではないでしょうか。
さらに詳しいアクセスの情報はコチラでご確認ください。埼玉、栃木、群馬県民には北関東自動車道などのおかげで利用しやすい空港だということも分かると思います。
茨城空港に向けて前泊
新千歳空港へのフライトは出発時刻が8時35分です。国内線とはいえ道中に何かが起こるリスクを考えると7時に空港に到着していたいと思いました。と考えると5時30分に自宅を出発、そこから逆残すると4時30分過ぎの起床となります。「もしかして、前泊したら朝も楽なんじゃないかな?」と思いたち、調べてみました。
ドライブインや道の駅も調べましたが、距離も近く、クルマで利用するのにベストの環境は高速道路のパーキングエリアでの仮眠という結論になりました。そこで利用したのが、千代田石岡ICのすぐ手前にある千代田PAです。
0時すぎに到着し、出発する5時くらいまで仮眠を取りました。幸い10月上旬という気候も良かったのか、特に寒さに震えるといったこともなく快適に仮眠することができました。トラックはもちろん多かったですが、普通に乗用車で仮眠している人も思ったより多くいました。
千代田石岡PAにはファミリーマートがあり24時間営業していますので、飲食物の調達もお手軽です。温かいものを食べたり飲んだりしやすいですね。
イートインスペースもあります。深夜はガラガラです。電子レンジやお湯の利用が可能です。
コンビニの入口脇には快眠グッズも売っていたので、パーキングエリアで仮眠を取るという人も少なくないのでしょうね。
ヘルスケア用品も充実していました。仮眠を取るのを前提にしているというか、至れり尽くせりな感じを受けました。PAでの仮眠、いいね。
5時過ぎに目を覚まし、5時15分に出発。「茨城空港」には30分ほどで到着しました(現地で取材したいので早めに出発しました)。途中、キレイな朝焼けが見られました。
休憩時間などを除けば、浦和から茨城空港までは90分もかかりません。渋滞もありませんし、快適なドライブでした。今回は実験的に前泊しましたが、これなら朝に出発しても問題ないでしょう。
茨城空港は駐車場が無料
「茨城空港」が素晴らしいのは、なんといっても駐車場が無料のところ!!
これは声を大にして言いたいポイントです。郊外の空港で土地が広く使えるからということを差し引いても、利用者には大きなメリットがあります。これがあるからこそ、ヒョイッと空港にも足を運べるわけです。近隣の茨城県民が羨ましいです。
これが「茨城空港」の駐車場の全景です。ターミナルビルの目の前に第一駐車場があり、その奥に第二駐車場があります。第二駐車場に駐車したとしても、徒歩数分でターミナルビルまで歩けるでしょう。この素晴らしい立地の駐車場が完全無料なんです。
駐車場の駐車台数と時間は次のようになっています。
・第一駐車場 【685台】5時30分〜22時
一般者用駐車スペース 666台
身体障害者用駐車スペース 8台
大型バス駐車スペース 11台
・第二駐車場 【636台】5時30分〜22時
一般者用駐車スペース 636台
・臨時駐車場 【約1,800台】5時30分〜22時
開門と閉門があるため、入出庫が早朝・深夜になる可能性がある場合は事前に確認する必要があります。14日未満は届け出なく駐車できるので、普通の旅行であれば何も気にせずに駐車場が利用できるでしょう。トメホウダイ!
駐車場の詳細はコチラもご確認ください。
早朝の「茨城空港」の駐車場の様子です。
それなりにクルマがありますが、ターミナルビルから徒歩1分くらいのところにクルマを停めることができました。6時くらいになると、早朝の便に搭乗する人たちがクルマで集まってきます。
とりあえずクルマに荷物を入れてしまって、空港で持っていくかどうか考える‥‥なんてことも可能ですね。直前まで雨が心配だったのですが、朝の天気予報では問題なさそうな天気に変わったので、折り畳み傘は置いていくことにしました。
このように、無料の駐車場がとにかく魅力的すぎる「茨城空港」なのでした!
空港ビルの営業時間と館内の様子
続いて空港ビルの中を紹介します。空港ビルの営業時間は6時〜21時です。1階が出発ロビーで、2階がレストラン、カフェ、ショップや展望台です。
1階の入口を入って左手にスカイマークのカウンターがあります。チェックインや荷物の預け入れはそちらで行います。
今回は予約番号を受け取っていたので、自動チェックイン機を使用しました。
1階ロビーには銀行ATMやレンタカー、宅急便などのカスタマーサービス、さらにコンビニもあります。
スカイマークのチェックイン
スカイマークへのチェックインは自動チェックイン機を使用すれば簡単です。
LCCだと荷物の数や重量を気にするのですが、MCCのスカイマークは「合計20kgまで無料」「お一人様何個でも」というのが本当に便利でありがたいと思いました。
さらに1,000円でドリンク付きの「足のばシート」まで!
チェックインしている様子を写真で紹介します。
今回は予約番号でした。
その場で座席指定します。
そして発券。これで飛行機に登場する準備は完了です。とても分かりやすいシステムでした。
茨城空港の展望台
2階には展望スペースがあります。
ご覧の通りスカイマークの飛行機も目と鼻の先といった感じです。
ガールズ&パンツァーとの記念撮影もOK!
「IBRマイエアポートクラブ」の会員になっておくと良い
「茨城空港」を利用するならば「IBRマイエアポートクラブ」の会員になっておくのがオススメ。申し込みすると郵送で会員証等が届きます。
「IBRマイエアポートクラブ」には4つの特典があります。
特典1:最新情報メルマガ配信
特典2:会員限定特別企画のご案内
特典3:SKY LIGHT CAFE コーヒー引換券
特典4:協賛店舗の割引サービス
けっこうメールマガジンがきちんと届いて、その度に「茨城空港」が身近に感じられる特典1も好きなのですが、すぐに空港で利用できる特典3と特典4もオススメ。
「SKY LIGHT CAFE」は7時から営業しているので、早朝に到着しても無料のコーヒーを飲みながら軽食で朝食ということが可能です。飛行機で帰ってきたら、クルマで出発前に食事してから帰るということもあるでしょう。そんな場合には「協賛店舗の割引サービス」でお得です。
今回の旅では、ぼくはどちらも利用しました!
売店・レストラン・カフェ
2階は展望台の他、売店、レストラン、カフェが営業しています。
広い休憩スペースにもなっているので、フライト前はこちらで寛ぐのが良いでしょう。
空港内のテナントの営業時間です。7時から営業しているのはコンビニ、スカイライトカフェです。
「IBRマイエアポートクラブ」の会員になっていたので、スカイライトカフェでサービスのコーヒーを頂きました。
先発の神戸行きを眺めながら、空港コーヒーです。
ホットドッグなどもあるので、空港で朝食を食べるのもありですね。
開店準備中の売店です。
7時30分から営業している土産物店です。
空港内はあちこちでガールズ&パンツァー推しでした!
ガルパン!
薬と両替は8時30分より営業開始です。
そろそろ保安検査に向かおうと1階に降りたところ、コンビニの営業も開始していました。
保安検査から搭乗口へ
いよいよ保安検査から搭乗口へと向かいます。シンプルでコンパクトなのが「茨城空港」の良いところでして、時間が近づくと1階ロビーで人が集まっている保安検査に並んで通過したら(5分くらい)、もう目の前が搭乗口です。
この迷わなさっぷりといったないですね。空港はややこしいからと敬遠している人も、これなら絶対に迷うこと、間違うことはないでしょう。
搭乗口の手前でトイレに行ったら、ガールズ&パンツァーの特別展示も行われていました。
空港だけに痛戦闘機です。
「茨城空港」から飛行機に搭乗しないと見られない逸品です!
搭乗開始のアナウンスがあったら、いよいよ飛行機まで歩いて移動します。
歩いて移動といっても近いものでして、わずか200歩程度です。機内への移動は、窓際の席の人から行われます。これが機内で混雑しない最も合理的な乗り方の順番なんですよね。
機内へ搭乗したら、後は北海道へ! 行ってきます!
北海道、新千歳空港からの帰路
新千歳空港からの帰りのフライトの様子もご紹介します。
往路と同じように空港でチェックインします。
新千歳空港もバカでかい空港というわけではありませんので、チェックインからの保安検査、そして搭乗口への移動は「茨城空港」ほどではないにせよシンプルです。
今回の「茨城空港」利用のメリットの一つが、このお土産です。普段はLCCが多く荷物の重量や数がシビアです。そこでリュックに入る小物程度しか購入しないのですが、今回は荷物の制限が20kgで、さらに空港から出たらすぐにクルマがあるということで、これまで購入しなかった冷蔵、冷凍の菓子類など大量のお土産を購入してしまいました。これぞ駐車場が空港の目の前にあるメリットですね!!!
「茨城空港」に着陸したら、再び徒歩でターミナルビルへ向かいます。が、行きと違うことがありました。
それがこの撮影スペースです。
飛行機と記念撮影したい人向けのスペースが、きちんと用意されているのですよ! これは嬉しい配慮ですよね。けっこう広めなので、グループでの撮影も問題ありません。旅の終わりに空港での記念撮影は素敵です。
国内線到着口を出て、ただいま!
「茨城空港」で夕食を食べてから帰宅
到着したのが20時くらいだったので「茨城空港」で夕食を食べてから帰宅することにしました。なにしろ割引のきく「IBRマイエアポートクラブ」の会員ですし、茨城名物を食べて帰りたいな、と思いまして。
「すぎのや本陣」にて夕食です。
奥久慈ポークのカツカレーにしました!
「すぎのや本陣」での会員特典は「お買い上げ金額より5%引き」です。お得です!
揚げたての奥久慈ポークのロースカツを使った、美味しいカツカレーを食べてから帰宅の途につきました。帰りも途中休憩しながら約90分で帰宅しました。
「茨城空港」を実際に利用した感想まとめ
初めて「茨城空港」を利用して感じたのは、思っていた以上に近くて便利だったということです。飛行機の本数は限られますが、自分のニーズに合ったフライトがあり、なおかつクルマで行きたい理由があるならば、小さな空港のメリットを最大まで享受することができるはずです。
これまでも子連れで荷物が多くクルマで空港に行くということはありましたが、駐車料金が高く、さらに帰り道が渋滞しているといったあたりに課題を感じていました(疲れているところにさらに疲れる‥‥)。自宅から「茨城空港」までの距離次第ですが、我が家の場合はこれらが一気に解決してしまいそうです。
フライト情報を見ると、那覇の往復なんてまさに家族向きではないですかねぇ。
だから、群馬県民、栃木県民、埼玉県民は、旅の選択肢に「茨城空港」を加えるべきと思います!(東京駅からもバスで500円で安いですね!)
実際に北海道旅をした様子は茨城空港から飛ぶ札幌の旅 〜1泊2日の全9食!という記事をご覧ください!
>>茨城空港 | 茨城空港の公式ホームページです。フライト情報やツアー情報、交通アクセス案内、施設案内、イベント情報などを掲載しています。
※茨城空港利用促進等協議会からの依頼により茨城空港から新千歳空港へ旅をしました。