「比叡山延暦寺」という名称は、もちろん知っていました。しかし歴史で勉強したことや、どこにあるのかも曖昧な感じになってしまっておりました。今回の旅ではっきりと京都にあることが認識できました。そして、何より興味深かったのが「比叡山延暦寺」は天台宗である訳ですが、数多くの仏教家がここで学んだという事実です。言うなれば「比叡山延暦寺」は、仏教の総合大学的な位置づけだったのです。
「比叡山延暦寺」について
延暦寺は、平安時代初期の僧・最澄により788年に開かれた、天台宗の本山寺院です。ユネスコ世界文化遺産にも登録されています。
延暦寺 – Wikipediaでも、このように説明されています。
天台法華の教えのほか、密教、禅(止観)、念仏も行なわれ仏教の総合大学の様相を呈し、平安時代には皇室や貴族の尊崇を得て大きな力を持った。
ここで修行したのが、浄土宗の開祖法然、浄土真宗の開祖親鸞、臨済宗の開祖栄西、曹洞宗の開祖道元、日蓮宗の開祖日蓮らで、仏教に詳しくない人でも知っている名前でしょう。こうした人物たちが学んだ場所であり「日本仏教の母山」とも称されるそうです。
これはいい意味でショックな話で、有名な仏教家たちがこぞって延暦寺で学んだというのは本当に驚きの事実でした。日本の仏教は延暦寺に通ず、なんですね(全てではないと思いますが)。
「比叡山延暦寺」は3つの場所からなる
延暦寺は東塔(とうどう)、西塔(さいとう)、横川(よかわ)という、3つの地域からなります。中心が東塔で、延暦寺発祥の地となります。それぞれはシャトルバスで移動することができます(歩くには距離と起伏があるのでちと大変)。今回の旅では、ぼくは東塔と西塔を訪れました。
延暦寺 東塔
まずは東塔ですが、総本堂である根本中堂があります。宿坊の「延暦寺会館」があるのも東塔です。
根本中堂の山門である文殊楼。
文殊楼を超えた谷の底に位置するように、根本中堂があります。
延暦寺の総本堂、根本中堂です。「延暦寺会館」に宿泊すると、早朝のお朝事に参加することができます。
東塔の中は、徒歩で移動することができます。
鐘楼。一打50円です。
これが大講堂です。ここは学問の道場で、浄土宗の開祖法然、浄土真宗の開祖親鸞、臨済宗の開祖栄西、曹洞宗の開祖道元、日蓮宗の開祖日蓮らもここで学びました。
延暦寺 西塔
西塔は東塔から北に1kmのところにあります。延暦寺に現存する最古のお堂である釈迦堂があります。
釈迦堂です。
ご本尊は釈迦如来です。
メインである東塔からは離れていますので、輪をかけて静かな場所でした。ひっそりと。
左右対称になった、にない堂(常行動と法華堂)です。
親鸞上人が修行した場所もありました。
少し離れたところに浄土院があります。
浄土院は、伝教大師の御廟所です。つまり墓所ですね。
こちらも、ひっそりと静かな場所でした。
無料休憩所とバス停
東塔の駐車場は延暦寺バスセンターとなっています。シャトルバスの発着の他、無料の休憩所があります。
冬になるとシャトルバスは運休しますのでご注意を。自家用車で訪れるのが基本になるでしょう。
時刻表その1。
時刻表その2。
時刻表その3。
シャトルバス。
無料休憩所では500円で音声ガイドペンの貸し出しをしているので、より深く「比叡山延暦寺」について知りたい人はレンタルしましょう。
無料休憩所ではそば・うどんを食べることができます。
昔ながらの観光地ー、という感じですね。
券売機で食券を購入します。
学食を思い出します。
比叡山そばです。10月ですが、それなりに標高が高いのでもう寒くて、そばであったまりました。
こんなセットもあります(他の人が食べていたもの)。
写真は「FUJIFILM X-T10」で撮影しています。
「比叡山 x linkトラベラーズ」について
本企画では、ツアー中における交通費・宿泊費および諸経費などにあてる日当が支払われています。ブログに掲載される記事については各ブロガーに編集権があり、その内容についてはブロガー自身の意思および主観によるものとなっております。