勝利すればカップ戦ウィナー。しかし、勝負はそんなに甘くはない。ガンバ大阪の優勝により転がり込んできた2位での「ゼロックス杯」出場権ですが、浦和レッズは活かし切ることができませんでした。ACLに続く2015シーズン2戦目も、0-2で敗戦です。FUJI XEROX SUPERCUP 2015 vsガンバ大阪 試合結果からどうぞ。
セットプレーからの失点、最後は前がかりになっていたから仕方ないとはいえロスタイムに駄目押しで失点、なんというか、何度もプレイバックを見せられているような気分です。特に、セットプレーからの失点はACLの時と同じようにファーを狙われて、ですよね。
ミシャ監督はいつものように「試合全体を通して、80分くらいは我々がチームとしてコントロールしながらゲームができていました。ただ、セットプレーから失点してしまったことに関しては、非常に残念」とコメントしていますが。
テレビ観戦していたのですが、試合途中でポゼッションが65:35のように表示され、圧倒的に浦和レッズがゲームを支配しているかのように見えます。しかし、もはやこれは“持たされている”状態なのではないでしょうか!?
攻撃に関しても、もはやワンパターンを繰り返してしまっているように見えます。選手交代もいつも通り。連戦のためにスターティングメンバーは変わりましたが。
敗戦はしましたが、我々はピッチの上で相手よりも良いプレーをしていたと自負しています。日本では結果が尊重され、結果で物事をすべて見られる傾向が強いと思います。
結果が尊重されずに、試合内容が尊重される国があるのでしょうか。と思わず言いたくなってしまう訳ですが、ミシャ監督としては「自分たちがこういった内容の良いサッカーを続けていけば、必ず勝ち星は遅かれ早かれついてくる」ということをアピールしたいのでしょう。
多くの新しい選手たちが加わったばかりですし、歯車が噛み合うまでは時間も必要でしょうが、それにしても変わらない“浦和色”です。
杞憂で終われば良いですが、少し負けが込んだら監督交代も現実のものとなりそうです。その時に、ミシャカラーで集められた選手たちのモチベーションは上がるのか、下がるのか?
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先制点を決めた宇佐美は「セットプレーで浦和がボールウォッチャーになることが多いことは聞いていました。ACL(AFCチャンピオンズリーグ)の水原戦もこの形でやられていましたし、(遠藤の右CKから)パトリックがニアに入って相手選手がボールに気を取られた瞬間、裏に抜けてフリーになることができた」と得点シーンを述懐した。
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5 槙野智章 5.5
前線に繰り出しシュートを放つのはチームの形だが、攻め残ってピンチを招いていた。46 森脇良太 5.5
64分、88分とクロスから二度の決定機を作る。ただ度々ふとした瞬間に大事なマークを外すのはなぜか。
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御託は聞き飽きた、勝てよ