Jリーグ第14節 浦和レッズ v.s. 横浜Fマリノス[2009]

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日本代表組が戻り、Jリーグが再開。果たしてどんな展開を!? と期待していた人が多かったと思いますが、非常に大味というかなんというか、前半30分過ぎからは全く自分たちのサッカーをすることができずに終わってしまいました。

闘莉王や阿部勇樹は、相当な疲労が蓄積していたのではないでしょうかね。特に阿部勇樹。昨年の鈴木啓太状態というか、コンディションがあまり良くない状態が続いているような気がします。

闘莉王も攻撃に参加したまま戻りが遅いとか、ナビスコ杯で若手中心に実践されたコンビネーションサッカーとは違うものになってしまったような気がします。

とはいえ、もしかすると、そこにフィンケ監督の意図があるのかもしれない、とか深読みしてみたりして。

テレビ的にも注目が高かった試合、あえて前日に日本代表組を使うことを宣言するという、いつものフィンケ監督らしからぬことをしていました。

そして実際に使ってみる。日本代表に選ばれるくらいだから、浦和レッズでも出場して当然だろう、と。しかしうまく機能しないという現実。

やはり長くチームを離れることは、チームだけでなく選手たちにもリスクのあることだと思うのです。特に戦術を構築し続けているいま、そこをすっ飛ばして試合に戻ってもなかなか入ることができないのではないかと。

リスクはありますが、フィンケ監督はそのことを試合で証明してみせた‥‥というのは、ちょっと裏読みし過ぎかもしれませんが、闘莉王や阿部勇樹のポジションも絶対ではない、ということがよく分かった試合ではないかと思います。

闘莉王の攻撃参加は見るものをワクワクさせますけど、サイドバックやボランチと連携しながら危険を摘み取る、坪井と山田暢久のコンビの方が安心感があったように思いました。

つまり「スター選手は必要ない」ということで、チームのために汗をかき続けることこそ重要で、それができるのは、名のある選手よりもリスクをとることができる若手ということなのかもしれません。

0-2での敗戦は決して良いものではありませんが、見るべきものがなかったかというと決してそんなことはなく、ますます次節が楽しみになりました。フィンケ監督はどんな手を打ってくるでしょうか。

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Jリーグ第14節vs横浜F・マリノス

6月21日(日)14:00キックオフ・日産スタジアム
試合結果
横浜 F・マリノス2-0(前半0-0)浦和レッズ
得点者:59分渡邉(横浜)、65分山瀬(横浜)
入場者数:40,228人

vs横浜F・マリノス 試合後 フィンケ監督

今日の敗戦の後では、謝罪する理由というのをたくさん見つける必要性はないと思っています。実際に私たちが30分以降、あまり優れたプレーをすることができなかったという事実がありますし、ピッチがぬれていた、あるいはピッチの芝が長過ぎた、あるいは短過ぎた、そういうことについていろいろ理由を探していくのはよくないことだと思います。事実として30分以降、私たちが優れたプレーをすることができなかったということがありますので、私が選手たちと一緒に、このことをしっかりと分析して、そして改善していきたいと思います。

浦和が開幕戦以来の完封負けで3位/J1

序盤は持ち味のパスワークでゴール前に迫ったが、運動量の落ちた終盤は中盤でボールを失い、カウンター攻撃を食らってピンチを招いた。両サイドを広く使った相手の攻撃にマークが遅れて2失点。DF山田暢久は「完敗でした。ボールの取られ方が悪かった」と悔しがった。

代表組先発も完敗…浦和に今季初ブーイング

リーグ戦4戦未勝利で3位に転落。消化試合数が1試合少ない首位・鹿島との勝ち点差は7に開き、闘莉王は「負けるべくして負けた。相手が上だったと認めるしかない」と厳しい表情を浮かべていた。

浦和4戦勝ちなし サポーターがキレた…浦和

「ブーイング? 今日は受け止めなければいけない。サポーターからのメッセージだと思う」。90分間フル出場した日本代表MF山田直は反省した。

首位遠のく…浦和ミス連発、4戦白星なし

足が止まったイレブンはミスを連発。持ち前のパスワークも影を潜め「自分たちらしさを出せなかった」と鈴木。絶妙なパスで好機を演出した山田直も、後半は存在感を欠き「前半飛ばしすぎて、後半動けなくなる時間が多かった」と反省した。

サポーター怒!浦和、リーグ4戦勝ちなし

1カ月もチームを離れた日本代表3人は、豪州戦から中3日。連携不足とコンディション不良が目立った。DF闘莉王も「負けるべくして負けた」と元気がない。

浦和・フィンケ監督、完敗の理由「説明できない」

J1第14節最終日(21日、横浜M2-0浦和、日産スタジアム)浦和は運動量が落ちた後半に2点を失い、リーグ戦では横浜Mに3連敗。持ち前の華麗なパス回しは影を潜め、シュートは相手の半分の7本にとどまった。