あまり強くは意識していなかったのですが、先週末のナビスコ杯は大宮アルディージャとのさいたまダービーでした。前半、かなりいいペースで攻撃をされたのですが、凌いで先制、さらに藤本が退場したところから6-2まで得点を重ねての勝利となりました。
3点を過ぎた頃から、どうにも気が抜けてしまいましたね。選手も、サポーターも。自分でもそう感じてしまったし、スタジアムの空気もそうなってしまいました。
さすがに4点過ぎたあたりから難しさを感じましたが、そのあたりの気のゆるみが失点に繋がったのでしょう。良いプレイをしていても、集中力が切れると‥‥という見本のような失点でした。
得点者は山田直輝、エジミウソン、高原、原口元気、山田暢久ということで、役者が揃った感があります。特に、原口元気は久しぶりの得点でしたが、ゴール右上の隅を狙った、本当に技ありのゴールでした。
永田拓也のエジミウソンへのアシストも見られたし、順調にユース出身選手たちが成長しているのが分かります。代表不在、ケガ人不在のナビスコ杯は、良くも悪くも十分なチームの底上げに繋がったのではないでしょうか。
山田直輝、原口元気はもちろんのこと、西澤代志也、高橋峻希らもレギュラーとして数えられるでしょうから、ここにポンテ、田中達也、梅崎司、闘莉王、阿部勇樹らが戻ってきたらどうなるのでしょうね。
ユース出身選手たち強みは、複数ポジションをこなすことができるユーティリティっぷりにあるでしょうね。流動的にポジションを変えながら、あらゆる場所に顔を出すことができますから。
補強をせずに突入した今シーズンですが、図らずも層は厚くなりました。フィンケ監督は嬉しい悩みと評していますが、果たしてさらなる補強はあるのか?
チームの流れを考えると、今シーズンはこのままでいってしまうような気がします。そして今シーズン終了後に、闘莉王なり田中達也なりが海外移籍した際に、補強を考えるのではないでしょうか(果たして田中達也に声がかかるかは未知数ですが)。
そういえば、ドイツでフィンケ監督にオファーという報道があったようですが、見事に否定してくれましたね。
確かに、いくつかのクラブから『今すぐ監督としてこちらに来てほしい』という話がありました。これは事実です。しかし、私は契約は守るべきだと思いますし、ここでの仕事に非常に大きな喜びを感じていますので、そのオファーには興味がありませんでした。ですので、『自分はこのクラブ(レッズ)を離れようとは一切考えていない』ということを、問い合わせのあったブンデスリーガのクラブに対してもはっきりと伝えました。このクラブ(レッズ)の幹部に、『ここでの契約を解除してドイツに帰ってもいいですか?』などと聞いたということも一切ありません。しかし、ドイツのメディアでは、まったく違うように書かれて、『レッズのクラブ幹部が一方的に許さなかった』という形で書かれていました。これは事実ではないということは、この場を借りてお伝えしたいと思います
さらにこんなコメントも。
私はまだこの国の四季をまったく知りません。ですので、1週間ほど前にドイツのクラブからの話がいろいろあったのですが、すべて断ったわけです。なぜかというと私は日本で、2回はすべての四季を経験してみたいからです。そしてもし、私がここで2回目の夏を体験することになれば、1年前の経験を踏まえて、ここで皆さんに対してしっかりとした、質の高い返答をすることができるようになるでしょう
少なくとも、2シーズンは浦和にしてくれる、と。しびれた。
準々決勝の日程も出ています。
◆準々決勝:第1戦
浦和レッズvs清水エスパルス
7月15日(水)19:30キックオフ・埼玉スタジアム
◇準々決勝:第2戦
清水エスパルスvs浦和レッズ
7月29日(水)19:00キックオフ・アウトソーシングスタジアム日本平
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浦和レッズvs大宮アルディージャ
2009年6月13日(土)14:00キックオフ・埼玉スタジアム
試合結果
浦和レッズ6-2(前半1-0)大宮アルディージャ
得点者:38分山田直、52分(PK)・57分エジミウソン、52分高原、65分土岐田(大宮)、71分原口、83分藤田(大宮)、89分山田
入場者数:36,251人
前半38分、GKと1対1になるとフェイントでかわし、左足でゴール。「言うのは簡単だけど、自分でもよく落ち着いていた」と、18歳とは思えないほどの冷静さが生んだ得点だった。
豊富な運動量で大宮のサイド攻撃を封じると、後半12分には前線に駆け上がり、正確な左クロスでFWエジミウソンの追加点をアシストした。ただ、試合後に風邪の症状が出たため、メディアの取材対応を受けられずに帰宅。
右でん部肉離れで日本代表から離脱したMF山田直輝(18)が前半38分に先制弾、右股関節痛の癒えたFW原口元気(18)が後半26分にダメ押し弾を決め、プロ入り後初のアベック弾となった。
「オフサイドだろうか、なかろうが、入れないといけないと思った」。狙ったファーがGKに読まれていると見るや、右足で切り返して、左足でゴール。チーム4年ぶり6得点快勝の呼び水となった。「思い返すと落ち着いていたなと思います」。喜びでベビーフェースが赤く染まった。
MFエスクデロからパスをゴール左で受け取ると、切り返しでDFを外し、右足インサイドで巻くように蹴り上げ、ファーサイドネットを揺らした。
後半に会場を沸かせたのは原口だ。26分、左サイドでボールを受けると、右足で豪快にミドルシュート。先月末に右足付け根を肉離れし、3試合ぶりの実戦ながら「思い通りでした」という自画自賛の一発で、大宮の息の根を完全に止めた。
後半7分にPKを決めると、同12分にはDF永田の左クロスを押し込んだ。「5年半で100点獲れたのはよかった。日本に長くいることができたら(200点目を)決めたいと思う」と次なる目標を掲げた。