Jリーグ第30節 浦和レッズ v.s. 京都サンガ[2010]

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J2降格にあえぐ京都サンガが相手だったということもあるかもしれませんが、久しぶりに自信に満ちたプレイを見せてもらった気がします。浦和レッズはエジミウソン、そして終了間際に出場したロビーによる得点で2-0で快勝しました。

Jリーグ第30節vs京都サンガF.C.

2010年11月14日(日)14:04キックオフ・埼玉スタジアム
試合結果
浦和レッズ2-0(前半1-0)京都サンガF.C.
得点者:25分エジミウソン、90+1分ポンテ
入場者数:32,398人

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高橋峻希や岡本、原口元気らの若手も良かったのですが、久しぶりに先発した鈴木啓太、そしてチームにしまりを与えた途中出場の堀之内も良かったですね。

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サヌのFW起用も、本来のポジションということもあってか、やはりサイドバックよりも良いと思います。サヌのテクニックも生きます。

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サヌといえば、足下のテクニックもあるし、サイドチェンジも良かったですね。サイドチェンジといえば、岡本のサイドチェンジも素晴らしかったです。

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確実に若手は成長し、ベテランの背中を追いかけているのを実感する試合でした。無失点でおさえた坪井も山田暢久も良かったですし。

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もろ手を上げて喜べる勝利ではありませんでしたが、連敗脱出としては良いきっかけになったのではないでしょうか。ホームということもありますし。

フィンケ監督は「そして今、ピッチで戦っているこのチームに、新たに2人の即戦力の選手を加えれば、このチームは来シーズンからすでにトップレベルのチームになるでしょう」と試合後にコメントしています。

まさに、その通りだと思いますし、それに向けた補強が進展しつつあるのだと信じています。

そして、来るものがあれば去るものがあるのも、サッカーの世界の常です。

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ロブソン・ポンテ、ロビーです。久しぶりに試合復帰したロビーは、少ない時間の中で勝利を決定づけるゴールを叩き込みました。ここぞという場面でゴールを叩き込むことができる、今の浦和レッズでは数少ない選手の一人でしょう。

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そのロビーがヒーローインタビューで、涙を流しました。嬉し涙と悔し涙、双方が入れ混じっていたのではないかと推測しますが、アルビレックス新潟のMFマルシオ・リシャルデス獲得の話が出ていることが、クラブへの不信感となっているのは間違いありません。

言うまでもなく、ロビーは功労者です。ゴールを決めた瞬間に胸のエンブレムをゴール裏にアピールしました。「浦和」のために闘っている、と! 「浦和」のために全力で闘う選手の一人であることにも異論はありません。

しかし、プロの世界は時に非情です。どんなに本人が望んだとしても、契約が更新されないことはあります。福田正博‥‥ワシントン‥‥ちょっと思い出しただけでも、悲しい別れは幾度となく繰り返されました。

それでもクラブは続いていかなくてはなりません。浦和レッズが浦和レッズであり続けるために。

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功労者でもあるロビーに、クラブとしてどんな対応ができるのか。不信感を抱いているロビーにまずはできるのは、話し合うことだと思います。

そして、1月1日の国立競技場を目指し、闘いましょう。もし、ロビーの契約が更新されないとするのならば、できるだけ長く、そのピッチに立つ姿を目に焼き付けるために。

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