浦和レッズ・フィンケ監督、ワールドカップやドイツ代表を語る

フィンケ監督「オーストリアキャンプ、ワールドカップ、ドイツ代表」から現代サッカーを説くという記事より。

2日前、7月4日(日)のトレーニング後に行なわれたフィンケ監督の記者会見。オーストリアキャンプを経て、久しぶりにフィンケ監督がメディアに対応する機会とあって、質疑応答では、チームのキャンプの成果や、ワールドカップ 南アフリカ大会、そして見事な戦いぶりでベスト4に進出しているドイツ代表等に質問が及び、フィンケ監督は、自身の分析やさまざまな事例を取り上げながら、世界サッカーの情勢、日本代表の戦いぶり、現在のドイツサッカー飛躍までの取り組みなどについて、詳細に答えていきました。

浦和レッズのフィンケ監督がインタビューで、ワールドカップやドイツ代表の躍進にまで言及しています。

ドイツ人とはいえ、ここまでJリーグの監督がワールドカップやサッカードイツ代表などについて言及しているのも珍しいので、ワールドカップを見ている人は一読すると面白いのではないかと思います。

そして、準決勝に残った4チームのうち、オランダ、スペイン、それからドイツのチームがボール・オリエンテッドなサッカーを展開して成功を収めています。

ボール・オリエンテッドなサッカーはフィンケ監督が浦和レッズで目指しているサッカーです。そういう意味では、心強い話ではあります。

ただし、浦和レッズの様子を見ていても、チームに浸透させるには時間がかかります。これを成功させるには「長期にわたって継続的な仕事をしなくてはなりません」とし、選手たちもこの哲学を強く信じなければならない、とフィンケ監督。

一方、フランスやイタリアについては「前回大会でのチームから今回のチームへ向けての世代交代を進めることができなかった」から、今回のような結果になったと。

今回の大会でも、一つのことが証明されたと思います。それは、どのようなチームであろうと、新しい刺激、新しいライバル状況、そして選手の入れ替えというものを常に行なわないと、長期的な成功を収めることはできないということです。

フィンケ監督がよく言うことですが選手は「年を取るわけですし、体の回復スピードは遅く」なるというのもあるのですね。

そして、私は、確かに紙の上で4-2-3-1という形で選手の名前を書くかもしれませんが、それはあくまで土台となるものであって、攻撃の際に前線にボールを出した場合は、必ず中盤の2人の選手のうち1人が攻撃に参加しなくてはいけないのです。ですので、必ずしも紙の上で4-2-3-1と書いてあるからといって、すべての状況で2人のボランチの選手が中盤の底で構えているわけではありません。

戦術的な話も出てくるのですが、このあたりは「サッカーの見方は1日で変えられる」を読んでおくと、さらに楽しめるかもしれません。

根本的にまず大切なのは、どのような哲学を持ってプレーするかです。ボール・オリエンテッドなプレースタイルを実践するという哲学があれば、ピッチ上でボールがどこにあるかを確認して、チーム全体でスライドしていくわけです。ですので、そのような状況で自分たちのシステムが4-4-2であろうと4-3-3であろうと、もしくは4-2-3-1であろうと、それほど大きな変わりはありません。大切なのは、どのような哲学を持ってプレーするか、なのです。

長い記事ですが、サッカー好きには面白いと思いますので、ぜひコチラからどうぞ。