ヤマハ「VMAX」記者発表会レポート(四半世紀ぶりのモデルチェンジ)

国立新美術館で開催された、ヤマハ新型「VMAX」の記者発表会に呼んで頂きました。そのレポートをお送りします。

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・The Art of Engineering
・ものづくりの思いから記者発表の会場を国立新美術館に
・四半世紀ぶりのリニューアル

牧野浩氏プレゼンテーション

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1980年代初頭は「HY」戦争直後で荒廃していた。「VMAX」はドラッグレースをキーワードに開発された。世界的にユーザクラブが誕生した。

なぜ「再誕生」させたか?

ブランドの国籍、成り立ちが不明瞭なグルーバル化の波

日本車とは?
ヤマハとは?

そこで辿り着いたのは「VMAX」である。

「VMAX」こそヤマハにとって、日本製モーターサイクルにとって「財産」である。

コンセプトは「魔神(Machine)」
機械ではあるけれど有機体と感じられるような日本発信のオリジナルモーターサイクル

単なるスペックではなく「人機官能」五感に訴える感性技術と官能技術

・最強エンジン(怒濤の加速感)
・旗艦モデルの作り込み
・オリジナルスタイリング
・パーソナリゼーション(アクセサリ等)

日本人であることをもう一度意識してつくる
日本人の美意識
日本人の感性
日本人のもの作り

日本人のアートセンス
日本人の緻密な工業製品作りと技術

Made in Japanに一石を投じたいと思っている

なぜ開発に10年もかかったのか?

10年前はモデルチェンジは「なんで?」と言われた
「矛盾の塊」プロジェクトだったから時間が必要だった

ライディングポジション v.s. ドラッグコンセプト
コンフォートなライディングポジションでありながら‥‥

事業 v.s. 志
技術難易度も高く投資も多いが販売台数は見込めない
志を分かって欲しい

「音魂Engine」作成。速い。しかし「怒濤の加速感」を感じない→没

遠回りしたので時間がかかった

2008年欧米で発表

GKダイナミックス 一条厚氏プレゼンテーション

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ヤマハとGKダイナミックスは初号機YA1以来54年の絆

最高のもの作りへの「高い志」と
デザインへの「熱い思い」

ヤマハデザインはART
工業デザインの機能美を超える有機的存在

アメリカのカルチャーを「VMAX」に落とし込んだ

GK史上最多のスケッチの量となった

コンセプトは
エンジン「マキシマム」
ボディ「ミニマム」

GKはエンジンもデザインする
エンジンは人間の感性に最も近い有機体

廻して「興奮」
流して「悦楽」

磨き込まれたV4官能エンジン

アメリカ発震から日本発震へ
日本人が日本から発信したカタチ
日本発デザインの風雲児

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ぼくは中型免許(しかもAT限定)しか持っていないので、1,680ccにもなる「VMAX」に乗ることはできないのですが、実車を見ると、これはもう“憧れ”というキーワードでしか形容できないものだと感じました。

VMAX」のポジション的なところを理解していなかったのですが、いわゆる「バイク界のGTR」と聞いて、ああなるほど、と思ったのでした。

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有機体、志、日本のもの作りといったキーワードが繰り返されたのですが「バイク界のGTR」でスーッと焦点があった気分です。

それにしたって大きいんですね。「エアインテーク」なんて大砲みたいですよ。「YAMAHA VMAX Special Site」で詳しく見られます。「ヤマハの至宝」と記されていました。

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