道頓堀の名物「くいだおれ」7月閉店へという記事より。
「くいだおれ人形」で知られる大阪・道頓堀の食堂「大阪名物くいだおれ」が7月に閉店することが8日、分かった。
大阪といえばかなりの確率で思い出す「くいだおれ人形」のある「大阪名物くいだおれ」が、7月に閉店することになったそうです。
創業から60年、建物も老朽化して、さらに家族経営の限界なども閉店の理由となっています。
店頭に置かれた等身大のユニークな人形は、赤と白のストライプの服に、黒ぶち眼鏡がトレードマーク。道頓堀のシンボルとして観光名所にもなっている。
そうそう、観光名所ですよね。
大阪と言えば「くいだおれ人形」を思い出すくらいなので、きっと大阪の人たちからも愛されていると思うのですが、その行く末が心配です。
資料館のようなところに移されるか、別の店の店頭に移るか‥‥大阪府庁に引っ越すか?
くいだおれ閉店に「寂しい」の声相次ぐという記事もありました。
隣の飲食店で統括調理長を務める小谷次男さん(57)は「くいだおれは大阪のシンボル。なくなったら大変と皆が思っている。ライバルであり、仲間だから、店がなくなったら寂しい」と話した。
観光客だけでなく、やはり近隣の人も寂しいです。
大阪の名物店「くいだおれ」7月閉店によると、
同店では六郎氏の「支店を出すな」「家族で経営せよ」「看板人形を大事にせよ」との遺言を守り、これまで営業を続けてきたという。
ということで、結果的に家族経営なので誰かに引き継ぐということができなかったのですね。
「はっきり言って昔と比べ、客層が変わった。お金を払って食事を楽しむという“いいお客さん”が減った。道頓堀は確かに人は増えたが、粉もんばっかり食べる立ち食い目的のお客さんや外国人観光客が増えた」
売上も落ちていたようです。
くいだおれ人形「残して」…閉店公表一夜明けでは「くいだおれ人形」とともに道頓堀のシンボルとなっているネオン看板のグリコでは、
「一緒に商店街のにぎやかさに貢献してきたので、もしなくなるのであればやはり寂しい。できれば何らかの形で残してほしい」
とコメントしています。
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92年に阪神の優勝が迫った際には、人形の顔がスター選手だった亀山努選手(現野球評論家)に似ていることから、道頓堀川に投げ込まれるのではという噂が浮上。水中眼鏡に浮き輪姿で、「わて、泳げまへんねん」と吹き出しを付けて緊急避難を図った。
戦後間もない1949年6月、故山田六郎氏が「焼け野原となった道頓堀の復興に寄与しよう」と創業。家族連れで楽しめる食堂として人気を集めた。
店頭に置かれた等身大のユニークな人形は、赤と白のストライプの服に、黒ぶち眼鏡がトレードマークで、観光名所にもなっている。