吉野家が10年かけて開発したという「親子丼」が発売されたのは2022年4月19日でした。当時の役員が発した「生娘をシャブ漬け戦略」が炎上し、思うようにプロモーションがかけられないというハンデはあったものの、定番商品のようになっていくと思っていたので、販売終了には驚かされました。
吉野家「親子丼」販売終了へ
吉野家は次のようなツイートをしています。
【親子丼、まもなく販売終了のご案内】
親子丼は発売開始以降、350万食ご愛顧いただきました。誠にありがとうございます❗❗
なお、親子丼は食材がなくなり次第、販売を終了します。
親子丼とまた会える日をお楽しみに・・😘 pic.twitter.com/xkQxNK5y0T— 吉野家 (@yoshinoyagyudon) June 22, 2022
販売総食数は350万食とされています。「350万食も売れているのに販売終了するの!?」と思うかもしれませんが、果たしてこの数字は多いのでしょうか、少ないのでしょうか。
350万食は多い? 少ない?
4月19日の販売開始から、6月22日のアナウンスまで約2ヶ月です。350万食を60日で割ると、1日あたりでは50,000食となります。
吉野家の店舗数は約1,200店舗なので、1店舗あたりだと1日42杯前後が販売されていたということになります。
親子丼(並盛)の税抜価格は398円なので、41杯だとすると約16,700円くらいの売上になります。全てが大盛568円だったとして、約23,900円です。
吉野家の「チェーン全体での1店当たり年商は90百万円弱」というレポートがありました。9,000万円弱。月商750万円弱。日商にならすと25万円程度のようです。
なんとなく期待の新商品の売上としては、いささか少ないと感じてしまうのですが、そもそも牛丼屋であることを考えると、これでも「親子丼」は気を吐いた‥‥と評価できる数値なのでしょうか。
吉野家は「予想以上の大好評を受け、今後、より良い形で販売できるよう社内検討をするため、商品の販売を一旦終了させていただくことになりました」とコメントしているので、再販の可能性は小さくなさそうな気がします。
そもそも出だしからコケてしまったので、近い将来に「復活」して、改めて大々的にキャンペーンを展開するための仕切り直しと考えることもできるかもしれません。