
メタバースがバズワードとなり、様々な企業が進出の機会を伺っています。とりあえずメタバースをやってみたら話題になるというフェーズは終わり、いよいよ「メタバースで何をするか」が問われ、それが話題になるフェーズに突入したといえるでしょう。
ということで、モスバーガーが“月見バーガー商戦”への参入とともに繰り出した施策が、メタバース上の月面に仮想店舗「モスバーガー ON THE MOON」をオープンするというものです!
2022年9月6日夜に開催された記者発表に参加してじっくりと話を聞いてきたのですが、ウン十年ぶりにモスバーガーに‥‥行きたくなっています。モスのメタバースを体験して、なんかこう、突き動かされる気持ちがありました。
「モスバーガー ON THE MOON」とは?
「モスバーガー ON THE MOON(オン ザ ムーン)」は、ソーシャルVRプラットフォーム「VRChat」上にオープンした仮想店舗で、24時間365日、Meta Quest 2でもアクセスすることができるQuest対応ワールドです。
写真で「モスバーガー ON THE MOON」を紹介しますが「ここまでできるのか!」と感嘆するほどのQuest対応ワールドとなっています。ぼくもQuest 2でアクセスして写真撮影をしています。
まずは写真でご紹介。

発表会が行われたステージ。各種イベントを開催することができます。

モスバーガー月面支店からは、地球がよく見えます。

モスバーガー月面支店には、なんと「ウーサーイーツ」のスタッフがいます!

カタパルトから射出するように、地球に向かって「ウーサーイーツ」が飛んでいきます。「ウサロ、いきまーす!」という声が聞こえてくるようです。

店舗横のパラボラアンテナの中にサボっている「ウーサーイーツ」もおり、商品の「月見フォカッチャ」をつまみぐい(?)しています。

もしかして商品を食べちゃってるの!?

モスバーガー月面支店では、実際に「月見フォカッチャ」を作る体験をすることができます。

しっかりゲームになっていて、順番通りにつくる必要があります。

ちょっとしたモスバーガーごっこが可能です。

このあたりもQuest 2からしっかり遊べるようになっていて、本当に凄いと思いました。

余談ですけど、月面はかなりの広範囲に渡ってあちこち歩き回ることができます。

どんどん離れられますよ。

土星も見えました。

会場の裏手には着陸した宇宙船がありました!

中で打ち合わせしている人がいました。

そして、この中にはスタッフクレジットが掲示されています。どんな人が「モスバーガー ON THE MOON」に携わっているのか興味のある人は、ぜひこちらもチェックを。
役員が参加してメタバース発表会

記者発表会は先ほどのステージで行われました。司会は一翔剣ことニッポン放送の吉田尚記アナウンサーです。
吉田アナは自身の配信もメタバースで行なうほどの方なので、非常に安心感、安定感のある司会で、参加しているVRChat民の気持ちも分かるし、さばきっぷりもプロ。このあたりもモスバーガーのこだわりを感じました。

上席執行役員マーケティング本部長の安藤氏は、マクドナルドを引き合いに出したり、フォカッチャに玉子を乗せただけと発言するなど、かなりのぶっちゃけトークを展開。たびたび笑いの起こる記者発表会となりました。
個人的に驚きがあったのは、メインの顧客層が30〜40代の男性だという話です。すっかり女性がメインのイメージだったのですが。そこで「月見フォカッチャ」では女性をターゲットとするため、玉子を採用したそうです。
また、秋になるとハンバーガーチェーン各社が月見商品を投入するため「モスはないのか?」という話もあったそうで、満を持しての“月見バーガー商戦”への参入となったのですね。

女性ターゲットということで「月見にかわって、おいしいよ」という施策も投入されるそうです。月見とセーラームーン、最高ですね。

「月見フォカッチャ」には枝豆コーンフライとドリンクで最大250円もお得になる「秋トクセット」があります。個人的にも糖質制限ダイエットをしているので、フライドポテトより枝豆コーンフライを食べてみたいです。
記者発表会では、このセーラームーンのCMも紹介されました。



ちなみにCMに登場している女性は、武田真治さんの妻の静まなみさんだそうです。このポーズ、いいですね!

デジタル施策として、Vtuber星街すいせいとTAKU INOUEの音楽プロジェクト「Midnight Grand Orchestra」との新商品コラボ動画も公開されるのですが、これもカツコイイのです!
ぼくは「Midnight Grand Orchestra」は初めて知ったのですが、若者の間では話題のようで、Twitterでもかなりバズっていました。

ベースとなる「バーベキューフォカッチャ」は、全体としてボリュームアップ。小マーケティング本部商品開発部長の濱崎氏からは、詳細な商品説明が行われました。
麦の風味を引き立てる岩塩、ソースにマッシュルームを使用。さらにソースのコクと深みにコーヒー豆が使われているそうです。

そこに半熟風たまごを投入したのが「月見フォカッチャ」というワケ!
ソーセージのサイズも十数センチあるそうで、食べごたえもありそうです。食べよう、絶対に食べに行こう。

福島の桃を使用した「ももジンジャエール」も発売。東日本大震災の復興支援、もも農家の応援となっているそうです。ちなみに福島県の桃の収穫量は全国2位です。

小麦、乳、卵の3大アレルゲンを不使用、動物性原料も不使用の「ひんやりドルチェ カップ いちごムース」の発表には歓声も上がりましたね!

安藤さんも濱崎さんも、自身に似せたアバターを使われているということでした。長時間の記者発表会でも酔うことがなく、かなり事前に準備されていたのではないかと思います。

登壇者、司会、ワールドに、和気あいあいとしたVRChatらしい雰囲気もあり、非常に完成度の高い記者発表会だったと感じました。
ウン十年ぶりにモスバーガーに行こうと思う
ふらっと行ける距離になかったので、モスバーガーにはここウン十年くらい足を運んでいませんでした。いや、でもそれは言い訳だな。ショッピングモールのフードコートにあっても、選択肢には入ってなかったと思います。
美味しいのは分かっていたけど、一度、離れてしまうと、なんというかそのままの距離感がずっと続いてしまうんですよね。

でも、今回の「モスバーガー ON THE MOON」の記者発表会を通じて、実はモスバーガーの中の人たちって新しいことが好きで、何よりユニークな発想を持っているんだということが分かって、身近に感じることができました。

店舗体験したというのも大きかったですね。いっそう、実物を食べてみたいという気持ちが強くなりました。
テレビCMやウェブ広告をドカーンと投入するのが大切な一方で、こうやって小さなコミュニケーションを繰り返してくれる企業というのは親近感もわくし、それが信頼感の醸成へと繋がると思うんですよね。
ぼくの経験ではサントリーしかり、日産しかり。何か選ぶときには、チョイスとして頭の中に浮かんできます。これからはショッピングモールのフードコートに行ったら、モスバーガーが目に入ってくるだろうなぁ、と思います。
「月見フォカッチャ」は2022年9月14日発売です。単品価格は520円。発売されたら食べに行ってこようと思います!(11月中旬までの期間限定)
VRChatで訪れたい人は「モスバーガー ON THE MOON」です。
「モスバーガー ON THE MOON」のオープンに合わせて「モスバーガー 恵比寿東店」「モスバーガー 渋谷公園通り店」「モスバーガー 渋谷道玄坂店」都内3店舗で、VRゴーグルをつけてメタバース上で「月見フォカッチャ」などを製造できる体験会も実施されます。
当日の発表会の中継を観たい人はYouTubeからアーカイブをどうぞ!