Jリーグのシーズン2010がスタートしました。浦和レッズの開幕は、昨シーズンと同じくアウェイの鹿島アントラーズ戦。試合結果まで同じ、0-2に。
理由は自分でも良く分からないのですが、近年稀に見るというか、不思議なほど淡々と開幕を迎えました。
もしかすると、あまりの寒さで気持ちが萎えてしまった‥‥かどうかは分かりませんが、キックオフしても、どうにも冷静な自分がいました。
試合を観ていても、淡々とした気持ちは変わらず。昨シーズンをそのまま引き継いだような試合展開に、驚きもしなければ、残念な気持ちも湧いてきません。
もしかすると、淡々としていたというよりは、思いもかけず冷静だったのかもしれません。
補強したサヌやスピラはまだ試合に出ていませんし、山田直輝、高橋峻希もいません。梅崎も。そういう意味では、まだまだベストメンバーではありません。
宇賀神、柏木のチャレンジは非常に良かったと思いますが、やはり不安はセンターバックと右サイドでしょうか。もちろん彼らの経験も必要だと思いますが、どんどん若手が追い抜いていかないといけませんね。
前半はどうにも浮き足立っているような印象でしたが、後半は落ち着いてボールを回すことが出来ていたように思います(原口が入るまでは)。
しかし、最後の決め手に欠くというのは相変わらずです。現メンバーも2年目の選手が多いので、そろそろ連携云々とも言っていられなくなるでしょう。
が、鹿島アントラーズ戦だけを見てとやかく言うのも早計かな、と思っています。何しろ成熟しきったチャンピオンチームですからね。もう少し実戦を経てから戦いたかった相手ではあります。
とにもかくにもシーズンは始まりました。結果が求められる、1年が始まりました。
サッカー少年団を始めた小一の息子が初めて、じっくりと90分を観戦したのですが、感想を聞いたところ「レッズはボールを取られても追いかけないよね」と言ってました。分かっているのか、いないのか‥‥。
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2010Jリーグ ディビジョン1 第1節
鹿島アントラーズvs浦和レッズ
2010年3月6日(土)16:04キックオフ・カシマサッカースタジアム
試合結果
鹿島アントラーズ2-0(前半1-0)浦和レッズ
得点者:5分興梠、86分マルキーニョス
入場者数:35,251人
「相手のペナルティーエリアのところまでは、うまい形でボールを運ぶことができていたと思います。ただし、そこからさらに危険なゾーンにボールを持って行くこと、そして例えば相手のゴールラインのすぐ近くまで、とても深い位置まで攻め込んでそこからマイナス方向のパスを出してゴールを決めるという、そのようなシーンをなかなか作りだすことができていませんでした。これを私たちは改善していかなくてはなりません」
柏木陽介
「立ち上がりと最後、守り抜いて自分たちが点決めないといけない時間帯に失点してしまったので、すごいもったいないなという気持ちです。
シュートも少なかったですし、ゴール前にかける人数も少なかったですし、すべてにおいていい攻撃ができなかったと思います。もっとみんながゴールに向かっていく姿勢を、出していかないといけないかな、と思います。
決して悪い試合ではなかったと思います。あと1週間チームで修正をして、浦和らしいサッカーで勝利を、今日もたくさん来てくれたサポーターの皆さんたちにプレゼントしてあげたいと思います。
まだ始まったばかりです。次につながるように、チームでしっかり話し合って、1週間コンビネーションを深めていきたいです」
打倒鹿島を意識した采配が、裏目に出た。開幕までの計12戦の対外試合でテストした2トップではなく、エジミウソンの1トップに変更。「エスクデロやポンテ、柏木がいる。彼らの特長と個性を考えた」と攻撃的な中盤をそろえて支配率を高める狙いは外れ、鹿島の素早いプレスに決定機を封じられた。
プロ契約した今季、左サイドバックでの開幕スタメンを勝ち取った。持ち味の攻撃力を発揮して左サイド突破からのクロスでチャンスをつくったが、チームは無得点で敗戦。「サポーターの応援がすごくて、コーチングの声が通らずに戸惑った。予想をはるかに超えていた」とプロの洗礼を浴びた。
練習試合で主に採用していた2トップではなく1トップの布陣を敷いたことも不可解。関係者は「単に攻撃的な選手を並べただけ。“サカつく(テレビゲーム)”じゃないんだから」と采配を痛烈に批判した。
浦和は昨季開幕と全く同じ結果で開幕戦3年連続の黒星を喫し、屈辱の暫定最下位スタートとなった。アウェーで鹿島に0―2の敗戦。悪い形でボールを失い、カウンターから何度もピンチを招く内容まで1年前と酷似していた。
策を弄(ろう)して、穴にはまる。昨季と変わらぬ負けっぷりで、フィンケ浦和が開幕戦で空中分解危機だ。0―1の後半23分、DF細貝に代えてFW田中、38分にはDF坪井からFW原口にチェンジ。「リスクを冒さないといけなかった」と単純に攻撃的選手でピッチをあふれさせる采配。ある主力は「何がなんだか分からなくなった」と混乱してる間に追加点を喫した。
J1第1節第1日(6日、鹿島2-0浦和、カシマ)昨季6位の浦和は王者・鹿島に完敗。最近8年で4度目(03、05、09、10年)という鹿島との開幕戦は、4戦全敗となった。「失点は私たちがおぜん立てしてしまったようなもの。前半5分に失点し、リスクを冒さなくてはいけなくなった」とフィンケ監督。
17歳の浦和DF岡本が鹿島戦のベンチ入りメンバーに抜てきされた。浦和ユース所属の高校2年生は、1月から2種登録されてトップチーム帯同。主に右SBで起用され、1対1の強さなどをフィンケ監督が高く評価していた。