Jリーグ第10節 浦和レッズ v.s. 柏レイソル[2009]

柏レイソルのホームとして開催された、雨の国立競技場。テキスト中継で追いかけながら、先制に喜び、逆転され納得し、そして最後の5分で歓喜を味わうという、非常に忙しい試合となりました。

得点者はエジミウソン2、エスクデロです。3-2で浦和レッズが勝利し、試合のなかった鹿島アントラーズに代わり暫定首位に立ちました。

Jリーグ第10節vs柏レイソル

2009年5月5日(火・祝)16:04キックオフ・国立競技場

試合結果

柏レイソル2-3(前半2-1)浦和レッズ

得点者:11分エジミウソン、24分北嶋(柏)、38分石川(柏)、84分オウンゴール、87分エスクデロ

入場者数:32,854人

試合間隔が短く、どちらのチームにとっても難しい試合である訳ですが、特に運動量を必要とするスタイルの浦和レッズにとっては、苦しい試合が続きます。

新聞記事を見ていると「パスミスなども多かったが、粘り強く攻め続けた」と評しているものが少なくないですね。

原口元気が不調で、後半から高原と交代したようですが、シーズンを通して良い調子をキープするなんてことはできない訳ですから、こういうことも致し方ないでしょう。

むしろ、こういう経験を積むことも、若い選手に取っては大切なことなんじゃないかと思います。

フィンケ監督は「才能のある若い選手が毎日メディアに取り上げられるのは良くない。ドイツ時代には17、18歳の選手をメディアに出させなかった。(原口を)サッカーに集中させたい」と語っています。

代表候補に選ばれたり、急に注目されることが増えた原口元気ですが、まだ17歳ですからね。飄々としたタイプにも見えますが、なにがしかのプレッシャーになっているのかもしれません。

今シーズンはチームの熟成に時間をかける必要がありますし、もちろん選手の成長にも。焦らずにゆっくりと成長して欲しいです。

まさに「幸運」という試合が2試合続きました。運も実力の内ですが、しかし、幸運に頼っていては道は開けません。

ゴールデンウィークになってからの戦績は以下の通り。

4/25 ○(千葉 1-0)
4/29 △(清水 2-2)
5/2 ○(新潟 1-0)
5/5 ○(柏 3-2)

本当に短い間隔で試合していることが、よく分かりますね。そろそろ、次の若手にもチャンス、でしょうか。

セルは身体で押し込む形になりましたが、プロ5年目にしてリーグ初ゴールを決めました。

浦和逆転奪首!エスクデロ腹で決めた

幸運な一撃だった。2―2で迎えた後半42分、右サイドを突破したエジミウソンが左足を振り抜いた。GKがはじいたボールをDFがクリアしようとした瞬間、エスクデロが体を投げ出し、ボールを右下腹部に当ててゴール右に押し込んだ。「相手がクリアすると思ったので、体を当てにいった。初得点はどんな形でもうれしい」

セルは肥満が指摘され続けていたのですが、なんとユース時代は腹筋もほとんどできなかったそうです。その原因はファストフードやコーラなどだったのですが、肉体改造に取り組んだ結果が出たようです。

「たけのこの里」が好物で、18歳くらいまでは寮飯を食べずにお菓子ばかりを食べていた、なんてエピソードも。

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vs柏 試合後 フィンケ監督

そして私の持っている一つのフィロソフィー(哲学)としましては、やはり、相手チームよりたくさんの得点チャンスを作り出すということで、これがとても大切なことです。相手チームよりたくさんの得点チャンスを作り出せば、もちろん勝利を収める可能性も高くなるからです。ですので、できるだけこの『幸運』に頼らないような形でのゲームを進めたいです

Jリーグ第10節前日 フィンケ監督

私からメディアの皆さんへのお願いですが、戦術的なことに関して多くは語れないということはご理解いただきたいです。それと、とても若い選手がメディアに向けて多くのことを語りすぎてしまうのはよくないということも理解してもらいたいです。私は彼らの成長を考えなくてはいけませんが、今までの経験からすると、例えばドイツでも18歳の頃に優れたパフォーマンスを見せて、ものすごく大きくメディアで扱われた選手がいました。しかし彼のことは、その後一切聞かなくなってしまいました。なぜなら、本人が勘違いしてしまって、長い間輝くことができる選手にはなれなかったからです。このようなケースが、この国で起きないことを私は願っています。ですので、私たちのチームに所属しているとても若い選手たちが、今後もあまりメディアの方と多くはお話しできないということは理解してください。

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