先日、とあるテレビ番組を見ていたら(番組名は失念)「右と左の書き順の違いを決めた人がいる」という趣旨のネタがありました。「右」と「左」の 書き順が違うことを知っている人は多いと思いますが、それにはちゃんと理由がありました。
「右」と「左」の書き順を違えるように主張したのは、日本書写技能検定協会理事・文部省主任教科書調査官を務めた江守賢治氏だそうです。
なぜ「右」と「左」で書き順が違うのかというと、そもそも字の形が違うことに由来しているそうです。
「右」は「-」が「ノ」より長く
「左」は「-」が「ノ」より短い
のです。
当初、文部省で指導の手引きを作る際は同じ書き順にするという話だったそうですが、江守賢治氏が反対(「戦後の一時期、国語教育の中では、どうしたわけか筆順など全く顧みられ」なかったことから指導の手引きの要望があった)。
反対の理由は、より字を美しく書くため、で、それは短いものを書いてから長いものを書いた方が筆の運びがスムーズだから、というものです。
確かに「右」は「ノ」から「-」を書いた方が筆が移動する距離が短くなります。「左」はその反対に同様です。
PCの画面で眺めていると「右」と「左」の文字の形が違い、それが書き順に反映されているというのは気づきにくいのですが、実際に自分で書いてみるとなるほどな、と思います。
「右」と「左」の筆順について|ボラとも先生のブログでは次のように紹介されていました。
③横画が長く、左払いが短い字では左払いをさきに書く:(例)「右」「有」「布」「希」
④横画が短く、左払いが長い字では横画をさきに書く:(例)「左」「友」「存」「在」
しまった、間違えて覚えているものが‥‥。左払いから書くのは「右」くらいだと思っていました。
「右」の書き順の復習: tonan’s blogでは次のように書かれていました。
実際、『書き順の手引き』では当初、「右」を横線から書くという内容だったらしいのですが、江守賢治さんの意見を取り入れて、左払いからに変更されたそうです。
現代中国では横線を先に書くそうです。
中国では横線から!
ちょっとウロ覚えのところがあるかもしれませんが、こんな感じの内容でした。興味深かったのでメモ代わりに。
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