Opera、ライセンス料を無料化という記事より。
Opera Softwareは20日、Webブラウザ「Opera」の無料版に表示されていたバナー広告を除去すると発表した。この広告は従来、有料のライセンスキーを入手することで非表示にできたが、今回、ライセンス料も不要になった。
つい先日、10周年を記念してライセンスキーを24時間無料配布したOperaが、今度は完全にライセンスを無料化することを発表しました。つまり、これまで有料もしくは広告が表示されていたOperaを完全に無料で利用できるようになるということです。
無料ライセンスにした方がユーザが獲得できるという算段でしょうか?
と思ったら、Opera無料化の影にGoogleありという記事がありました。
今回のバナー広告除去とライセンス料無料化の決定は「検索とサービスパートナーからの売上が徐々に増加した」ことによって可能になったが、それには新たに更新されたGoogleとの契約が含まれるという。
Googleとの新たな契約として、
・ユーザーをGoogleに誘導することに伴う収入
・Googleからのマーケティング支援と技術協力
という内容になっているそうです。
Operaを使用するとGoogleへの誘導が増え、その分の収入が見込めるという戦略だそうです。つまり無料化してできるだけ多くのユーザに使って貰うということですね。
ちなみに、2005年上半期のOperaの売上の内訳は「30%がバナー広告による売上、25%がライセンス料収入、45%がGoogleに対するトラフィックの誘導と他の提携パートナーからの収入」となっているそうで、これまでにもGoogleなどへの誘導が大きなポジションを占めていたことが分かります。
一時的には収入の半分を失うことになりますが、シェアの拡大と共に収入を増やした方が得策という判断が下されたことになります。
GoogleとしてはInternet Explorerへの対抗という意味合いもあるのでしょうかね。検索エンジンへの入口はウェブブラウザですから、Googleに近いブラウザを多く持つことはGoogleにとっても意味のあることです。
なお、日本語版を販売していたライブドアはOpera、無料版の広告掲載を取りやめ――ライブドアはパッケージを回収によれば、
Operaの国内販売権を持つライブドアは、現在店頭でパッケージ販売しているOperaについて回収を始めた。販売済みのものについては11月30日まで同社でサポートを行うが、12月1日以降はOpera Softwareが直接サポートを担当する。
という対応になるそうです。、「購入時期にもよるが、直近であれば返金などにも対応したい」とのこと。
無料で広告も表示されないのであれば、インストールしておこうというユーザも増える気がします。Mac版を使ってみようかしら。
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