2018年末の100億円キャンペーンでQRコード決済、コード決済といったスマホ決済の動向がどうなっているのか気になっていたのですが、ICT総研が「2019年 モバイルキャッシュレス決済の市場動向調査」を発表していました。
それによると、最も利用されているコード決済は「楽天ペイ」で、次いで「PayPay」「LINE Pay」となっています。「PayPay」が大躍進しましたが「楽天ペイ」の強さも際立ちます。
モバイル電子マネー・QRコード決済利用者は1,157万人
調査によると、2018年度末(2019年3月末)時点の「スマホアプリの電子マネー利用者(アクティブユーザー)」は2017年の893万人から1,157万人に増加する見込まれています。
特に「スマホのQRコード決済サービス利用者(アクティブユーザー)」は2017年度に187万人、2018年度に512万人、2019年度は960万人に急増すると見られています。
最も利用されているQRコード決済は「楽天ペイ」
そしてバーコード決済、QRコード決済の利用ですが、次のようなランキングとなっています。
1位 楽天ペイ(130人)
2位 PayPay(102人)
3位 LINE Pay(97人)
4位 d払い(69人)
5位 Origami Pay(46人)
5位 Yahoo!スマホ決済(46人)
Yahoo!スマホ決済は終了していますので、それ以外の上位5社くらいで決着がつくのでしょうか。
「PayPay」はLINEユーザーがベースとなっている「LINE Pay」すらごぼう抜きして一気に知名度を上げ、利用者も増やしたので、100億円の価値はあったといえるでしょうね。
「楽天ペイ」の強さも際立つ
それにしても、100億円をかけた「PayPay」を上回っている「楽天ペイ」が驚異的だな、と改めて。
2018年から使い始めたスマホ決済は「楽天Edy、楽天Pay、LINE Pay」という記事も書きましたが、楽天経済圏て、本当に強いんですね。
なんとなく「楽天ペイ」が「Origami Pay」を買収して、ばんばんクーポンを送るんじゃないかという予感もあるのですが、どうなんでしょうね。妄想です。
メルカリ経済圏の「メルペイ」はどうなるんでしょう!?
【楽天Pay/PayPay/LINE Pay/d払い/Origami Pay/ゆうちょPay】
スマホ決済・キャッシュレス決済の記事まとめ
年始にキャッシュレス決済やスマホ決済に関する記事が色々とあったので、まとめてご紹介しておきます。
▼キャッシュレス決済の戦国時代、2019年の覇者は「この会社」!(頼藤 太希) | マネー現代 | 講談社(1/3)
特に『インフラ』として浸透しているLINEの「LINE Pay」や大きな経済圏を築いている楽天の「楽天ペイ」が挙げられます。強大なバック(ソフトバンク・ヤフー)を持つ前述の「PayPay」も使われていく可能性は高いでしょう。
▼国内キャッシュレス決済の現状をまとめたカオスマップが登場 | TechCrunch Japan
電子マネーやクレジットの分類にはあまり目新しさは見受けられないものの、クレジットカードなどを通してサービス内のウォレットにお金をためておき、あとで支払う「プリペイド」の領域にはLINE、Kyash、Stapleなどのプレイヤーが参入している。
▼100億円をばら撒いたPayPay、銀行を作るLINE、QRコード決済の覇権を握るのはどこか?|@DIME アットダイム
法林氏:LINEも、その手の話をしようとすると銀行が必要。
石川氏:マネーをチャージした残高を、現金化するときに銀行を持っていないと手数料がかかるので、そこの手数料をなくすために銀行があった方がいいってことですよ、確か。
▼PayPay祭で燃え尽きたキャッシュレス化の灯火。カード業界から見る孫正義「5つの誤算」とは?=岩田昭男 | マネーボイス
実際、この期間で190万人の新会員があったというから、その作戦は当たったといってよい。しかし、このマニア層がいるネットでは十分にメッセージが届いたが、リアル中心の本当の顧客にはほとんど届かなかったと言われる。
▼【LINEの逆襲】1年前倒しで成長中、LINE Payが分析「日本のキャッシュレスの今」 | BUSINESS INSIDER JAPAN
今は「このサービスは別のサービスとこういう違いがあって、どこで使える」という話ばかりですが、あと2年ぐらいすれば、決済事業者も数社に絞られ、その数社で1つのQRコードや1つの端末で読み取れるようになっていくでしょう。