「わざわざゲームをするためにモニターを用意する」というのは「そこまでしなくてもいいんじゃないの!?」と思われるかもしれません。
でも、親がダメだと言ったところで、子供はゲームをしたいのです。自分がそうだったから、よく分かります。ブラウン管テレビを夢中になって見つめていた子供の頃(遠い目)。
だから、どのみちゲームをするなら、目に良い環境を用意するのが親の努めかな、と思いました。今回の「BenQ アイケアモニター GW2480T」のレビューのお話を頂いた時に!
※もちろんゲームのやりすぎはダメですよ!
Nintendo Switchのゲーム環境を劇的に良くする
我が家の高2と中1の2人の息子たちは、物心がつくかつかないくらいのときからiPad miniを使っています。ここ数年はiPhoneも併用しています。
いわゆるデジタルネイティブなのですが、しかし自宅ではPCは全く使いません。「使いたい」と言えば余っているMacBookなどを使わせても良いかと思っていたのですが、言い出さないのでそのままでした。
「BenQ アイケアモニター GW2480T」のレビューをするとなった時に、本来であればノートPCの外付けモニターにするとか、RaspberryPiを接続するといった使い方も考えられると思いました。
が、何しろ普段からPCを使う習慣のない息子たちなので、それであるならば、Nintendo Switchのゲーム環境を劇的に良くしてみよう、と考えました!
これまでのNintendo Switchの遊び方
長男がよくプレイしているのは「フォートナイト」です。夜になると暗めのリビングで誰かと会話をしながら、熱心に興じています。Nintendo Switchを自分のデスクに持ってきて、スタンドに立ててプレイしています。
次男がよくプレイしているのは「進撃の巨人」です。本体を持ってソファに転がってプレイしています。
Nintendo Switchのクレイドルは、42インチの液晶テレビに接続してあります。だから、プレイしようと思えば、大画面でのプレイも可能です。
しかし、マリオカートなどのパーティーゲームはともかく、Nintendo Switchのソロプレイで2人が42インチの液晶テレビを使っている姿はほとんど見たことがなかったことに改めて気づきました。
後から考えると、これにはいくつかの理由があったように思います。
1. テレビの起動が遅い
もう10年くらい前のテレビなので、現行機種に比べたら起動が遅いかもしれません。さらに、HDMIの入力切替をする必要があります。このように、遊ぶまでに手間と時間がかかるというのが一つ。
2. 家族がテレビを見ていると使えない
当然といえば当然ですが、家族の誰かがテレビを使っていれば、Nintendo Switchを接続することはできません。Nintendo Switch本体にも液晶画面があるのですから、わざわざテレビに繋ぐということはしなくなっていくでしょう。
3. 42インチは大きい
これは盲点だったのですが、Nintendo Switchをプレイするにあたっては大は小を兼ねるということはなかったのです。画面サイズが大きければ、必然的に離れたところに座ります。映画を観るにはそれでも良いのですが、ゲームをプレイするには距離がありすぎると、いささかやりにくいようです。
「BenQ アイケアモニター GW2480T」でどう変わったか
それではNintendo Switchを「BenQ アイケアモニター GW2480T」に接続するようになって、子供たちのゲーム環境はどう変わったのでしょうか?
いちばん大きいのは「テレビ(モニター)との距離が適切になった」ということです。
リビングにある長男の勉強スペースにモニターを設置しましたが、必然的にイスに座り、デスクに向かうというスタイルになります。これが結果的に姿勢の改善ももたらすことになりました。
先にも書きましたが、長男はスタンドに立てたNintendo Switchを見下ろすようにプレイしていることがほとんどでした。猫背のようにもなります。
次男はソファに寝転がったり、ベッドでうつ伏せになってプレイしていることもありました。もちろん、ゲームするのに推奨される姿勢ではありません。
いずれも姿勢の悪い状態でゲームをしていたのですが、モニターを設置することで「姿勢が改善する」きっかけとなりました。
体格の違う2人が一つのモニターを共有していると「高さ」や「角度」が問題になりそうですが、その点では「BenQ アイケアモニター GW2480T」は「高さ調節も角度調節も片手でスムーズ」にできるくらいの容易さです。
子供がイスに座り、モニターを見つめるにあたっての推奨視聴距離は60〜70cmと言われているそうですが、23.8インチという画面サイズだと、イスに座ったところからひと目で見やすいのです。「まさに絶妙なサイズ感」なのだな、と思いました。
そして、子供の横でゲームをプレイしている様子を眺めていると、すぐ気づくことがあります。画面表示がマイルドなんです。表示がまろやかなので「目に優しいモニター」だと気づくのです。
このマイルド表示には、ちらつきをカットするフリッカーフリー機能、ブルーライト軽減機能、輝度自動調整機能(B.I.)などBENQが開発したアイケア技術が寄与しています。
特にブルーライトは睡眠ホルモンの生成を減少させ睡眠の質にも影響してきますから、ブルーライト軽減機能は子供向けのマイファーストモニターには必須と言っても過言ではないでしょう。
正しい姿勢でゲームができるようになった
最後に10日間ほど我が家にやってきた「BenQ アイケアモニター GW2480T」の感想をまとめておきます。ひと言で書くなら「ゲームがプレイしやすくなった」と言えます。
ゲームで遊ぶ時間の総量はそれほど変わっていないようですが、それぞれが「BenQ アイケアモニター GW2480T」に向かう時間が増えています。
言い換えれば、正しい姿勢で、アイケア環境の整ったモニターでゲームをしている時間が増え、スマホゲームの時間が減った、と言えます。
「ゲームがプレイしやすくなった」と書きましたが、長男は「フォートナイト」で遠くの敵を倒しやすくなった、と言っています。画面が大きくなると、見える世界も違うようです。
リビングの液晶テレビより、表示のタイムラグが少ないとも言っています。PCで「フォートナイト」をプレイしてみたいとも言っていたのですが、画面が大きくなってプレイしやすくなったことで満たされたようです。
考えたらNintendo Switchの6.2インチ液晶で常にゲームするのは、やはり疲れますよね(持ち運びには良いけど)。かといって、大きければ良いというものでない。42インチもあるとトゥーマッチです。
次男はマインクラフトで遊ぶのが復活しました。特にマインクラフトは自分で考えて作る、発想力勝負のゲームだから、むしろどんどんやった方がいいのにくらいに思っていたのです。
しかし、あんなにマインクラフト好きだった次男が遊ばなくなってしまって、ちょっと残念に思っていたのです。もっとゲームしろ!
が。ただ単に「遊びにくい」という環境の問題だった可能性が高いことが分かりました。
用途に応じたディスプレイサイズの最適解があるのだということも、今回のモニターを通じて知ることができて勉強になりました。なんでもいい訳ではなかったのだ!
今後はプログラミングやデジタルラーニングなんていうことにも興味を持ってくるかもしれませんが、やはりそういうときでもアイケア環境が整った液晶ディスプレイを使うのが理想でしょうね。
最後に。驚いたことを。
「BenQ アイケアモニター GW2480T」の価格はいくらだと思いますか? セットアップしながら「5万円くらいするのかなぁ」と思っていたのですが、なんとネットだと19,800円です。安い!
アイケア整って、角度調節とか高さ調節もしやすくて‥‥ということを考えたら、子供用液晶ディスプレイには惜しくないですね。むしろ思っていたより遥かに安かったです。
どこのお子さんもNintendo Switchで遊んでいると思いますが、目のことを考えた場合に、こうした専用ディスプレイを導入する、というのは検討してみる価値はあると思いましたよ!