IoTミニ四駆魔改造講座に参加して気づいた「安心して失敗できること」の重要性と小3の次男もすぐに半田付けできるようになった話

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2015年11月15日にDMM.make AKIBAで開催された、DMM.make AKIBA開設1周年記念ワークショップ「スマホで自由自在に操作できるIoTミニ四駆を作ろう!」講座に取材で参加してきました。子供連れでの参加OKとのことだったので、果たして小3の次男がどこまでできるのか見てみたく、親子で参加しました。

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市販のミニ四駆を改造し、スマートフォンから操作できるようにラジコン化するという今回の講座ですが、ほぼ実費のみの参加費にも関わらず、たくさんのDMM.make AKIBAやCEREVOのスタッフが面倒を見てくれるという、なんとも豪勢な会でした。11時から18時までの長丁場でしたが、楽しく集中して過ごすことができました。

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こんな感じで20組くらいの人が集っていました。一人で参加の人もいれば、親子参加の人もいます。下は幼稚園に通っているかどうかという小さな子供から、白髪の男性まで(孫と参加かな?)。

事前のアンケートからそれぞれのスキルを推し量り、4班に分かれての作業です。各テーブルには1〜2人のサポートスタッフがついて、懇切丁寧に教えてくれます。

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机には事前に必要なものが取り揃えてられています。午前中は前のテーブル組が本体を組み立て、後ろテーブル組が半田付け作業を行いました。ぼくと次男はまずは半田付けからです。

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半田付けなんて、何年ぶりでしょうか。小学生だったか中学生だったか、理科の授業だったのか技術の授業だったのか、そんな怪しい記憶を辿りながら、次男と一緒に作業しました。

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これは3Dプリンターで作成された、ミニ四駆魔改造用のパーツです。次男は3Dプリンターがなんだかよく分かっていなかったようですが、その名前は覚えてしまったようです。

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事前にはこんな風にモードが分かれていたのですが、分からない人には丁寧に教えてくれるし、自分でできる人はどんどん進めていけるし、それぞれのやりやすいペースで作業は進んでいきました。

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基板の半田付けは、けっこうゴリゴリやりましたよ。何箇所、半田付けしたか覚えてないくらい、たくさんやりました。

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ぼくが右手で基板を抑えながら左手で半田を持ち、次男が半田ごてで温め、二人で半田付けするという作業を繰り返しました。

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最初はおどおどしていた次男も、最後の方になると一人で半田付けできるようになっていました。何も教えていないのに! これには、ぼくもかなり驚きました。習うより慣れろは、まさにこのことでした。小3で半田付けができるかどうか不安なところもあったのですが、全く問題ありませんでした。

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完成した基板を手に、ちょっと誇らしげな口元の次男です。ちなみに、プログラムの書き込みだけは、事前に終わらせてあります。

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少し半田付けで不安なところがあったのですが、サポートスタッフが手際よく直してくれました。

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モーター、サーボ、電池ケースを繋いで、中身は完成です。ここまでで、予定の時間より大幅に早かったです。

この段階でWiFiでスマートフォンと接続し、実際に動作するところを確認することできます。

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続いて午後の部です。個人的には、こちらの方が厄介だったかもしれません。

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メインシャーシの前半分をニッパーでぶった切ったりします。もちろん、間違えれば取り返しはつきません。

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こちらの改造は、ちょっと力の要る作業が多かったため、次男は本体ボディにステッカーを貼る作業に没頭していました。

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3Dプリンターで作ったパーツと、ぶった切ったミニ四駆の本体を合体します。もともと、ミニ四駆は左右にはハンドルは切れないですからね。その部分は完全にニューパーツなのです。精度の問題もあってやや削ったりの作業が必要でしたが、それも楽しいもの。3Dプリンターすごいと思いました。

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テストしたところ直進がうまく取れていなかったのですが、そこもサポートスタッフの方が面倒を見てくれました。サササッと治ります。

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ハハハハ、ほぼ完成!

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ガワを乗せてパーフェクト。電池ボックスが不恰好に乗ってますが、これはレースに向けてバランスを取るためにこのようにしました。

いかがでしょうか? なかなか軽快に走りますよね。半日かかって改造したミニ四駆が走り出した瞬間の次男の笑顔は忘れられません。

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ネタフル次男号の完成です!

全員が完成したらレース!

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さて、IoTミニ四駆が完成したら、全員でレースです。こんな本気のレースコースが設営されていました。

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こちらもスタッフが夜を徹して(?)用意して下さったそうで、本気のものづくり力に驚かされました。ああ、秋葉原って、こういう街だったんだよなぁ、なんて感慨にも浸ったりして。土地の持つ力というのは、こういうところで生きるのかな、なんてことも考えたりしました。

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レースはガチの大人とガチの子供たちの対決になり、なかなかホットな戦いが繰り広げられていました。とはいえ、やはり大人が有利なので、大人カップと子供カップが分かれていると、どちらも本気でレースができて楽しいかな、なんて思ったりしました。

残念ながら次男は予選敗退。悔しそうな顔が、また良かったです。

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優勝者に贈られたトロフィーです。キン肉マンの超人に出てきそうです。

「スマホで自由自在に操作できるIoTミニ四駆を作ろう!」感想

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久しぶりにガチの講座に参加することができて、取材とはいえ非常に楽しむことができました。子供連れでどうなることかと思ったのですが、サポートスタッフのみなさんがあたたかく迎えて下さったので、安心して過ごすとができました。

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タイムスケジュールも練られているし、細かいところの配慮が行き届いていたと感じました。小さい子もいて、とても集中力が続かないと思ったのですが、うまく遊ばせてあげたり、動画を見せてあげたり、全員が楽しく過ごせたんじゃないかと思います。

個人的に感銘を受けたのは、40歳にして今さらなんですけど「失敗してもいい」という環境づくりです。「率先して失敗しましょう」とはもちろん言われませんけれど「失敗しても大丈夫、リカバリーします」という空気がビンビン伝わってきて、慎重になって石橋を叩き割ってしまうようなことなく、どんどんチャレンジできる空気が醸成されているように感じました。

実際に、何度か「しまった!」ということがあったのですが、嫌な顔一つされず「問題ないですよ」と直してくださったり、アトバイスを頂きました。終了時間が1時間くらい前倒しになるほどサクサクと進んだのですが、そういうチャレンジできる空気があったからなのかもしれませんね。

けっこうイケるじゃん、半田付け! なんて思ってしまいました。

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翻って、自分は子供たちにそういう環境を作ってあげられているかな、と反省もしました。頭ごなしに怒っていないか、失敗しないようにお膳立てしてやいやしないか。本当に大事なことは、チャレンジする環境を整えること、いつでもリカバリーするから安心してやっていいよ、と言ってあげられることなんだということを、今回のイベントを通じて学びました。

第1回はすぐに満席、第2回がすぐに募集されましたが、こちらもすでに満席となっています。こんなに素敵なイベントならば、多くの人に体験して欲しいところですが、リソースのところで難しさもあるのでしょうね。でも、小さい頃に半田付けを体験した子が、いつの日にかアキバキッズに成長するのでは、なんてことも思います。

半田付けに変な自信がついちゃったので、また機会があればこうしたイベントに参加したいと思います! IoTって楽しいなぁ!