写真をネット経由で裸眼で見られる3D画像に変換し楽しむニコン「my Picturetown 3D」発表会レポート

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AMN経由で、ニコンの「my Picturetown 3D」発表会の参加しております。ネット経由で、通常の写真を裸眼で見られる3D画像に変換し楽しむことができる新サービスです。

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大槻プロジェクトリーダーが登壇。

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キーワードは、以下の通り。

・3D
・Network
・Android

撮影した写真を「my Picturetown 3D」にアップロードすることで、家族や友人と共有することが可能。パソコンだけでなく、HD TV、携帯電話、iPhoneなどから楽しむことができる。

保存している写真を3Dで見る研究を進めてきた。2Dを3Dに変換し、フォトフレームで3D画像を見ることが可能になっている。

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インターネット経由で、デジタルフォトフレームに3D画像を配信する。2D写真を3Dに変換することも可能。専用フォトフレームを貸し出し、それで3D画像を見る。

毎月3枚の3D写真を申し込むことができる。4枚以上は1枚300円で3D写真に変換する。写真は「my Picturetown 3D」からダウンロードし、専用フォトフレームで見ることができる。

なぜニコンがネットで活用することにしたか? 3Dコンテンツは世の中にまだ広まっていない。まだないので、3Dコンテンツの作成、配信が成り立つのではないかと考え、フォトフレームを開発した。

「my Picturetown 3D」は会員制サービス。月額1,995円/月。年額会費19,950円/年。会員募集は今から! サービス開始は2010年12月上旬から。

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3Dデジタルフォトフレーム「NF-300i」の特徴。

・裸眼で立体視可能
・鮮明な画像
・2D/3D画像共にSVGA(800×600)
・動画も表示可能
・Android OS搭載(将来的にアプリが動く可能性も)

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どのように3Dにしているか? 「レンチキュラー方式」を採用している。水平方向倍密度LCDパネルを採用している。

液晶サイズは7.2インチ。内蔵メモリは4GB。LAN/USB端子。IEEE802.11b/g。Android 2.1。600g。

my Picturetown 3D

続いてコンセプター坂井直樹氏によるトークショー。

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坂井:メガネなしで3Dを見られる自由度はいい。今までは前に出てくる感じがしたが、これは奥行きがあり窓的で良い。広さが面白い。昔の会社の写真を見ると、2次元以上に懐かしく感じる。

ぼく自身、昔から三次元には興味があった。空中のUIというか、言い方は難しいが、タッチパネルに触れずにインタラクションしてくれると面白い。画像の中にスイッチがあるのが面白い。

Eコマースにも良い。ショッピングはリアルに感じられないと。そういう意味では、平面とは全く違うリアリティがある。

司会:専用機器に縛られないネットワークサービスの魅力は?

坂井:最も面倒なのはコンテンツの交換。WiFiで自分で仕込んでおいたものが見られるようになるな、と。改めて自分が撮影していた写真を3Dにすると、とても懐かしい感じがする。亡くなったおふくろの写真を3D化してみたい。

機材と関係なしに3D化できるのは良い。ハードウェアが少ない方が本来は良い、使い手にとっては。

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司会:Android OS搭載に期待する点は?

坂井:使っている企業が多いのが良い。優れたアプリをメーカーが許容すれば、コンシューマが勝手に作ってくれるというのが面白い。ニコンの周辺に生態系が生まれる可能性がある。

日本は内製が好きで外部で組むということがあまりないが、Androidで一般のユーザが参加し、メーカーが思っていなかったようなサービスやビジネスが生まれるのではないか。

ツイッターは所詮140文字。次は写真だろうと思う。その中で、3Dというのはあると思う。

競争が激しくなっても、優秀なプロダクトは生き残ると思う。むしろ、参加者はたくさんいた方がいいと思う。ニコンはこれまでのストックもありますから。

動画はなかなか面白い。趣味のクルマ、あとはおふくろと孫でしょ。究極は空中に浮かんでいるUIを活用したプロダクツがここから出てくる気がする。コミュニケーションツールとしての広がりも。

触らなくなれば故障も少なくなるし、汚れもなくなる。パブリックな場所でも。チケットの券売機とか。そういう意味では、Eコマースとフィットしていると思う。

あとはカーナビの可能性。複雑に膨らんでいる道は表現できない。3Dであれば、道路を立体的に表現できる可能性がある。

続いて質疑応答タイム。

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日経新聞:変換技術についてもう少し詳しく教えて欲しい。

大槻:一般的にZ値、奥行きが必要になるが写真にはない。ただし隠れているようにモノがあるので、Z値を大きくして奥行きのデータを疑似的に作っている。

日経新聞:貸し出しなのはなぜか。

大槻:インターネットに繋いで欲しい、3D写真をダウンロードして欲しいというのがメイン。どうしてもインターネットに繋いでもらえる環境を作ってもらおうと販売していない。

Android OSを含めて将来的に拡張性のあるシステムを考えている。買って頂くよりも会員になってもらい、ソフトのダウンロードやインストールをしてもらった方が良いと考えた。

日経新聞:別に貸与でもできるのでは?

大槻:できますが、インターネットにどうしても繋いで欲しいということで云々かんぬん。←(意味がよく分かりませんでした)

日経新聞:御社で開発したAndroidのプラットフォームを開放する予定は?

大槻:SDK公開は検討している。

山田:ネットで3D処理にかかる時間は?2D写真を楽しみたい需要が圧倒的に多いと思うが、そういう人も2万円近く払わないといけないのか。デジタルフォトフレームはプレゼントの用途もあると思うが、年間2万円の負担があるが、どう考えるか。

大槻:変換時間は3D化しやすいしにくいがあるが、早ければ数分で、長いものは数時間かかる場合がある。

2Dを見るだけで2万円は高いと思うが、3D変換、3Dデジタルフォトフレームを使うということで、2Dをメインに考えてはいない。2Dをメインの人は既存のものを使って欲しい。

プレゼント需要は3D写真を共有するという形で、もう一台の3Dデジタルフォトフレームに転送することは可能。その場合も、2台の場合は2台分の会員費はかかる。

山田:これはないだろうという3D変換が出てきた場合は、それでもお金を払わないといけないか?

大槻:4枚以上の申し込みの場合は300円の追加料金をお願いしたい。(効果が満足できなくても)こちらではチェックもしていくので、3D変換したものをお楽しみ頂きたい。

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共同通信:サービスを休止するとしても、見られなくなっておしまいになるのでしょうか。

大槻:月額会員費が徴収されます。3D変換した画像は残っているので「my Picturetown 3D」に退会しても残っている。ただし、デジタルフォトフレームがないので別の方法で見てもらうことになる。フォーマットが同じであれば3Dテレビで見てもらうことも将来的に可能になるかもしれません。

共同通信:中国からのレアアースの輸出が滞っているようですが、その影響は?

森口:ガラスや研磨材にレアアースは必要だが、それ以外のところには影響は出ていない。特に事業を影響を及ぼすということはない。ただし、この先は厳しくなるかもしれないので注意してみていきたい。

以上です。

感想としては、

・どんな人が使うのだろう
・どのくらいの会員獲得を目指しているのだろう

というところに疑問が残りました。