新潟県の燕三条といえば金属洋食器の街。そして、燕三条の食といえば頭に浮かぶのが「燕三条ラーメン」です。今回、お邪魔したのは「大むら食堂」です。
かつて工場が忙しく、残業が続いた職人のために、しょっぱめ、伸びにくい太麺、冷めないように脂でふたをするというスタイルが確立したのが「燕三条ラーメン」と言われています。
20年ほど前、東京の環状七号線では背脂チャッチャ系というスタイルのラーメンが流行したことがあり、学生時代は熱心に食べに通っていたので「燕三条ラーメン」を食べるのはとても楽しみにしていました!
「大むら食堂」は昔ながらの食堂
「大むら食堂」は地元でも人気店のようです。お昼時は待っている人が多数います。広い駐車場もクルマでいっぱいです。
「燕三条ラーメン」が食べられる店ですが、店としては「食堂」です。メニューを見るとうどんやそばもあります。もともとは食堂で、ラーメンが人気になってそちらが強く進化したのかな、なんて思いを馳せたり。
テーブルに置かれた「GABAN」の胡椒は白コショウと黒コショウ。ティッシュ、割箸、醤油、酢にコップ。昔ながらの中華食堂といった風情でしょうか。
「燕三条ラーメン」大むら食堂のメニュー
「大むら食堂」のメニューです。「燕三条ラーメン」という表記はなく「中華」というのが、それにあたるそうです。670円。なかなかリーズナブルです。他にはそばやうどんのメニューも充実しています。
メニューの裏面。丼ものやご飯ものも充実しています。昔ながらの中華食堂なのでしょうね。うちの近所にも、昔はこういう中華料理をメインにした食堂があって、カツカレーを好んで出前を取っていたことをふと思い出しました。
「燕三条ラーメン」太麺!麺硬!大脂!
よく食べに来るらしい観光協会の方に伺うと、その方が太麺、麺硬、大脂で注文されるというので真似してみることに。後から分かったのですが、普通はあまり大脂は頼まないそうです。が、本気の「燕三条ラーメン」を食べたいならば、やはり大脂をいっとくべき。
サイドメニューに餃子。「味がしっかりついているので何もつけなくても大丈夫です」とのことだったのですが、確かに味がしっかり。肉アンド野菜。
そして、いよいよお待ちかねの「燕三条ラーメン」の登場です!(麺硬のせいか他のラーメンより出てくるのが早かった)
うおーーーーーー!!
なんだこの脂ーーーーーーーーーー!!
思わず、みなさんの視線が集中します。
これが‥‥大脂‥‥かッ!!
大量にふりかけられた背脂をかき分け、麺をたぐってみます。太麺です。
口に含むと、麺の優しい味わいが口に広がります。煮干しを使っているスープでさっぱり、思ったよりもオイリーな感じはしません。
具材のチャーシュー。メンマも入っていますが、特徴的なのは生のタマネギでしょうか。ほのかな甘がらさとさっぱり感を演出してくれるタマネギは「燕三条ラーメン」には欠かせない役者と言えるでしょうね。
麺が太く、背脂がたっぷりで、なおかつタマネギが入っているなんて、ぼくには理想的なラーメンなのです。美味い、旨すぎる!!
ちなみに、これが背脂がノーマルなバージョンです。タマネギがしっかりとあるのが分かりますね。
これは細麺の味噌ラーメン。これはこれでとっても美味しそうなのですが、やはり「燕三条ラーメン」を食べるならば、中華で太麺・麺硬・大脂と決めたいところです。
で!
さらにこちらのお店の特徴は「石」が追加できる点です(無料)。
こうなります。
店員さんが焼かれた石を持ってきてくれます。これでいつまでもスープが冷めないという訳です。夏なので今回は遠慮しましたが、冬だったら欲しくなるでしょうね、石。
「燕三条ラーメン」は地元の方のソウルフードとのことで、食べてみるとよく分かります、これは癖になります。定期的に脂を摂取したくなります。みなさんが「燕三条ラーメン」を食べに行くときは、ぜひ「太麺・麺硬・大脂」を合言葉でお願いします。
ごちそうさま!!!!!
「大むら食堂」のアクセス
新幹線の燕三条駅からは約3kmです。タクシーで手軽に行ける距離です。
住所:新潟県燕市小高810-4
記事に関して
新潟県観光協会主催のプレスツアーに参加して記事を執筆しています。