“嫁に食わすな”とまで言われた「秋茄子」は、旨みがギュッと詰まった健康野菜という記事で偶然に知ったのですが「しおらしい」には意外な語源がありました。
(余談ですが、「しおらしい」の意外な語源をご存知でしょうか? 昔、山間の百姓家では十分な塩が手に入りませんでした。そこで女房が、塩を持っていそうな行商人に言い寄り、身体と引き換えに塩を手に入れていました。素人ゆえに、その迫り方はぎこちなく、「この女はどうも塩が欲しいらしい」が「しおらしい」という言葉になり、今では可憐で従順な女性を指すようになったそうです。同じ女性としては、なんだか切ないですね)
ええっ、そういう意味があったんですか!?
それほどまでに塩が貴重なものだったということを伝える内容だと思うのですが、にわかに信じられなかったので、他にも調べてみました。
すると‥‥
控え目で、慎み深く、可愛らしいこと。封建時代、塩が手に入りにくかった百姓の女たちはたびたび、出陣する武士が持つ塩包みに目をつけて言い寄った。しかし彼女たちの態度はいかにも恥ずかしそうで、塩欲しさの素人の言い寄りとすぐに見破ることができた。「しおらしい」とは、”この塩が欲しいんだなと察しがついていた”が転じた言葉。
昔、山国では、塩はとても貴重な物資でした。山国の女たちの中には、通りかがりの商人や旅人たちの懐を狙って、色仕掛けで、塩を巻き上げる者もいました。何度か痛い目に遭ううちに、さすがに男たちも、女の狙いがどうも「塩らしい」と気づいてきました。そして、特に怪しい女には「あの女は塩らしいから気をつけろ」というふうに警告し合うようになりました。現在では、可憐で従順な女性のことを「しおらしい」というようになりました。
必ずしも「身体と引き換えに」ではなく、色仕掛けで塩を巻き上げるということもあったようですが、いずれにせよ「塩が欲しいらしい」を指し示すようですね。
「しおらしい」といえば、控えめでかわいらしい様を想起しますが、まさか「塩が欲しいらしい」が語源とは思いもしませんでした。