村上隆のフィギュア「マイ・ロンサム・カウボーイ」が16億円で落札

村上隆氏のフィギュア16億円!NYで落札、予想価格上回るという記事より。

同作品は1998年制作で、アニメの登場人物のような頭部を持つ男性のフィギュア。素材はグラスファイバーなどで高さ254センチ。

サザビーズで、現代美術家である村上隆氏のフィギュア作品「マイ・ロンサム・カウボーイ」が、なんと約16億円(約1,500万ドル)で落札されたそうです。

当初の予想価格は300〜400万ドルだったということなので、それを遥かに上回る金額での落札となります。

ちなみに、こんな作品です。

2008-05-16_1037.png

うーむ、これが16億円か。

フィギュアの顔がアニメキャラっぽいところが、うけているのですかね。

現代美術はよく分からないのですね‥‥。もちろん欲しい人がいるから、16億円でも売れるのでしょうが。

あまりにもよく分からなかったので、村上隆 – Wikipediaを読んでみました。なかなかに賛否両論。

この村上の一連の創作活動について漫画家の細野不二彦は自身の作品『ギャラリーフェイク』を通して「既成文化の盗作に過ぎない。日本のオタク文化に詳しくない外国人が、これらの作品の引用的要素をオリジナリティと勘違いして高く評価するのは当たり前」と非難している(細野はかつてスタジオぬえのスタッフだった)。また、漫画原作者である大塚英志は教授として就任した大学のトークショーにおいて「現代美術のパチモノの村上隆は尊敬はしないし、潰していく。我々の言うむらかみたかしは4コマまんがの村上たかしのことだ」と強く非難している。

日本人からすると、アニメやフィギュアはもっと馴染みが深いもので、村上隆作品を理解するのが難しいのかもしれません。

ただ、村上隆氏本人も「日本人よりも外国人のほうが面白がって評価してくれる」と語っているみたいです。

そして何よりすごいのは、

「マティスのような天才にはなれないがピカソやウォーホール程度の芸術家の見た風景ならわかる。彼(ウォーホール)らの行ったマネージメントやイメージ作りなどを研究し自分のイメージ作りにも参考にしている」

というあたり、芸術家でありながら戦略家である点なのでしょう。

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