名古屋の南山大学で学生さん向けに講演させて頂いたのですが、ランチを食べに行きましょうという話になり、先生と学生さん2人と4人で向かったのが大学から徒歩で行ける「マウンテン」という喫茶店です。
知る人ぞ知る、名古屋の名物喫茶店でして、甘いスパゲティなどの奇メニューをテレビや雑誌で見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。今回は果敢に「マウンテン」に挑戦したものの、見事に散ったお話です。
名古屋「マウンテン」に散る。遭難。
南山大学から「マウンテン」に向かうと、やや坂を登ります。登頂というほどではありませんが「マウンテン」だけに、山感があってよろしい感じです。
10月なのに暑い。軽く汗ばみながら歩みを進めると、見えてきました「マウンテン」の看板。
ついに「マウンテン」にきたぞー!
テレビで見たあの店に、まさか自分がやってくることになろうとは。この時、何が待ち構えているかマサトは知らないのであった。
「マウンテン」だけに、ちょっと山小屋風の店構えです。スイスぽい感じ?
入り口で、いきなりアバンギャルドなメニューの洗礼を受けます。ゆずこしょうドリンクてなんなの。抹茶しるこスパてなんなの。
席に案内され、恐る恐るメニューを開きます。店内はごくごく普通の喫茶店という雰囲気ですが、明らかに観光で名古屋に来ているという風情の人たちも多いです。奇メニューばかり頼んでいるので、すぐに分かります。
メニューは、よくよく見ると「おや?」と思うものもあるのですが、意外に普通の喫茶店メニューに見えるんですよ。だから、どこにトラップが潜んでいるのか、なかなか分かりにくいのかもしれませんが。
ドリンクメニューも普通といえば普通なのですが、ジュースが少しおかしい気がします。奇メニュー感が漂います。
デザートに氷。つまり、かき氷のことです。
メニューは全てお任せしました。学生さんが何度か来たことがあるそうで、いわゆる「マウンテン」的な奇メニューと、普通に食べられそうなメニューを選んでくれました。
フォークに紙ナプキン。この感じ、懐かしい!
そして、先陣を切ってきたのがこちらのスパゲティ。
「甘口抹茶小倉スパ」です。
えぐい。
食べ物に対する感想ではない気もしますが、グリーンでえぐい。
「デザートと思って食べればいいんだ」なんて話しながら食べたのですが‥‥ぐぬぬ。どうにもこうにも麺が甘いという事実を、身体が受け付けてくれないのです。初めてです、こんな身体の拒否権発動は。ありえない組み合わせに、いきなりKOされました。
続いて「ナマズスパ」です。ナマズといっても白身の魚ですから、これは普通に食べられます。慣れない人にはゲテモノ感があるのかもしれませんが、美味しいスパゲティでしたよ。
そして、予想外の美味しさだったのが「みそミート」です。名古屋だから八丁味噌が入っているのでしょうかね、コクといい甘みといい、これは本当に美味しかったです。麺が太めで柔らかいのも、むしろ「味噌ミート」には合う気がしました。
名古屋の喫茶店は、こんな風にお菓子も出てくるそうです。でも、かなりお腹いっぱいです。
続いて、ドリンクの部。
ゴーヤとウコン。呑む前に飲む的な雰囲気を醸し出していますが、すいません、飲めません。独特すぎます。
名古屋コーラ。これも、言葉では説明できない味がしました。
イカスミスカッシュに至っては、黒いけれど味わいでイカスミを探すのはなかなか大変です。なぜパスタに留めておかなかったのか、イカスミを。これは軽い接触事故ですよ。
これはバナナジュースだったかな。良心です。
学生さんが気を利かして氷まで頼んでくれたのですが、それが。
大きすぎるって!
見てるだけでお腹が痛くなりそうです。
しかももう一つって!
こちらはマンゴースペシャル(辛口)なのですが、なぜ辛いかというと、タバスコがかかってんです。かき氷にタバスコかー、チャレンジすぎるだろー。
「マウンテン」の山頂で峰が二つみたいな状況になっています。
なかなか減らないジュース。
マンゴーなのになぜ辛い。氷で冷たいからか、けっこう辛いんですよ。でも、学生さんたちが頑張ってかなりの部分を食べてくれました。若さは勇気ですね。でも、時には撤退する勇気も、この先の人生では必要になることでしょう。
さすがに、巨大なかき氷2個と不思議なジュースは完食することができず、あえなく「マウンテン」で遭難です。下山できただけでも、良しとしないといけないかもしれません。
観光で「マウンテン」に行く人は、名物なので甘いスパゲティとか食べると思いますが、ぜひ「みそミート」もお忘れなく!
ごちそうさま!!!