バンドブームを通過してきたアラフィフのギタリストの多くが、ラフィン・ノーズの「GET THE GLORY」はコピーしたんではないですかね!?
そんなラフィン・ノーズの元メンバーで、COBRA、DOG FIGHTで活躍し、現在はSA(aka.Samurai Attack)で活躍するNAOKIのインタビューを、たまたまYouTubeで見かけました。
同世代(?)のインタビューが熱い
今年になったくらいから、YouTubeでラフィン・ノーズのライブ動画を観まくっていました。去年はBUCK-TICKでした。自分がティーンエイジャーの頃に聴いていたバンドが現役で活動しているのを、なんとなく追いかけていました。
今となっては55歳、60歳は同世代に感じますが、当時は年上のロックスターでしたから、彼らが変わらずに活動していること、どんな活動を継続しているのかなど、少し先を走るランナーのようなイメージで見ていた気がします。いま思うと。
だから、ラフィン・ノーズのチャーミーのインタビューはとても良かったですよね。
▼62歳になったラフィンノーズのチャーミーが、今もビカビカのビンビンでいられる理由 | 佐藤誠二朗「DON’T TRUST UNDER FIFTY」 | よみタイ
いくつになってもカッコいいパンクヒーロー。
チャーミー含めて「Don’t trust under fifty」と題されたシリーズのインタビューで、ニューロティカのあっちゃんも有頂天のKERAも良かったです。
▼昼は街のお菓子屋さん、夜はパンクでロックな優しいピエロ。これがニューロティカ・あっちゃんの“普通の生活” | 佐藤誠二朗「DON’T TRUST UNDER FIFTY」 | よみタイ
▼KERAこそ日本初の“バズり男”。80年代ナゴムブームは「買エ! 買ワナイカライケナイゾ!」の一言から始まった! | 佐藤誠二朗「DON’T TRUST UNDER FIFTY」 | よみタイ
彼らが「今」「何を考えているのか」というのが分かるのはもちろん、当時「何を考えていたのか」が分かるのかも、とても貴重な話でした。
NAOKIのインタビューからSAへ
そんなタイミングでYouTubeからレコメンドされたのが、元ラフィン・ノーズ、現SAのギタリストNAOKIのインタビューです。全4回で、それぞれ20分くらいずつのパートになっています。
ラフィン・ノーズ時代の話から、COBRA、DOGFIGHTの話がけっこう赤裸々に語られています。時間がなくて自分でギターを弾いてないとか、解散を急に告げられて下北沢で3ヶ月呑みまくったとか、やっぱりリーダーは大変だとか、バンドをやめてホテルの清掃の仕事をしている時期があったとか‥‥。
どの話も明るく楽しく振り返っていて、頭ツンツンの勝手に抱いていたNAOKI像とは全く違ったことに驚きました。とても優しい人なんだ。
「(解散など)変わろうとすることが、今になったら成長だということが分かるんだ」という言葉がしみました。
ずっと、ぼくの中には「ラフィンのNAOKI」というイメージを引きずっていたのですが、今回のインタビューをみて、そしてSAを聴いて、やっと「SAのNAOKI」に塗り替えられました。
「ラフィンのNAOKI」のイメージが強かったから、SAもちゃんと聴いたことがなかったんです。でもインタビューをみたら、やっぱりSAを聴きたくなって、聴いたらこれが‥‥今の時代風ではないかもしれないけど、まさに“男臭い”と形容したくなるパンクロックでした。
男臭い、泥臭い、青臭い‥‥なんかこう、そういうロックバンドなんです。いい年になっちゃったけど、まだいけそうだな? そんな気持ちにさせてくれるロックです。アラフィフのハートがぶち抜かれました。
やっとSAを知ったけど、まだまだ遅くはなかったぜ。NAOKIのインタビューをみた後だと、そんな気持ちにもなれます。
インタビューを観てから、ぜひSAのMVを観てください!
SA Guitarist NAOKI インタビュー
SA
ストレートな歌詞にNAOKIのギターソロがしびれます。