
創業から60年以上を数える武蔵小山の老舗の大衆酒場。昼から呑める酒場としても知られている、ディープな酒場「牛太郎(ぎゅうたろう)」に初潜入してみました。飲み物も食べ物もそこはかとなく安い。昭和の薫りと佇まいを残す、歴史的遺産のような歴史を刻んだ店内。お客さん同士もみんな知り合いのような、そんなアットホームな雰囲気もあります。はしご酒したところ武蔵小山のとんでもないポテンシャルに気づいたのですが、その入口となったのが、この「牛太郎」でした。
入店の際にのれんがやけに新しいなぁ‥‥と思ったのですが、注意深く写真を見てみると「祝六十周年」と書いてあることに気づきました。「牛太郎を愛する会一同」から平成28年に贈られたものだそう。地元で愛されているのがよく分かります。
「牛太郎」は武蔵小山駅の東口を地上に出たところから徒歩2〜3分のところにあります。初めてでも迷うことはないでしょう。

実は武蔵小山はハイサワーの博水社のお膝元なのです。だから「牛太郎」にも、しっかりとハイサワーが置かれていました。390円。たっぷりと注がれた焼酎にハイサワーをドボドボドボ。ナカをお代わりするくらいのハイサワーの量ではありませんので、少し呑んだらハイサワーを足して一杯目は終了です。

ポテトサラダととんちゃん。いずれもびっくり価格の120円です。ポテトサラダは大衆酒場の定番メニューですね。とんちゃんはホルモン炒めといった感じでしょうか。こちらは「牛太郎」の名物料理とのことですが、辛味噌で食べるのが美味しいです! しかもたっぷりのボリュームにも驚かされます。これはお酒1杯では済みません。

定番のモツ煮も頂きました。これまた120円。どうなっているんでしょうか? まさか60年前とほぼ価格は変わっていないのでしょうか!? そんなことはないのでしょうが、圧倒的な安さに目が丸くなります。しかも、どの料理も美味しいのです。
ここでドリンクメニューで気になっていたブドー酒を注文してみました。

ワイン(赤/白)というメニューもありつつ、ブドー酒があるのが気になって試してみたのですが、味は甘いぶどうジュースのようでした。確かにこれはワインとは違います。それでいてしっかりとアルコール度数も高そうで、これは控えめに呑まないとすぐに酔っ払ってしまう危険なヤツかもしれません。ブドー酒が150円、ワインが170円とやはり激安です。
リアルせんべろって、こういうやつのことを言うんだろうなぁ。
18時に入店するときは行列も覚悟していたのですが、ただ単にピークタイムにさしかかっていないだけでした(もしくは小雨が降っていたから出足が遅かったのかな?)。そうこうしているうちに18時30分くらいから続々と常連さんがやってきて、あっという間に満席になりました。コの字カウンターの長椅子で肩を寄せ合い、みんなで席を譲り合いして席が埋まっていきます。
営業時間も平日は14時30分〜19時なのですが、常連さんにはあまり関係がないようで、のれんがしまわれてからもまるで自宅に帰宅するように入店してくる人が何人もいました。仕事をして帰宅する前の、落ち着くひとときなんでしょうなぁ。この金額だったら、毎日立ち寄っても財布に優しいのも間違いありません。
ディープかつハートフルな武蔵小山の大衆酒場「牛太郎」から始まる武蔵小山はしご酒、混んできたのでサクッとお会計をして席を立ちました。それぞれ2杯ずつ呑んでも2人で1,500円しないお会計にも驚愕しました。ごちそうさま!!!!!
「牛太郎(武蔵小山)」の住所・地図
>>牛太郎 武蔵小山店 (ぎゅうたろう) – 武蔵小山/もつ焼き [食べログ]
>>牛太郎 武蔵小山店(ぎゅうたろう) (武蔵小山/焼き鳥) – Retty
住所:東京都品川区小山4-3-13