製作・買い付けから撤退…映画大手ギャガのウラ事情という記事より。
USEN広報グループは「減損が重なり、これ以上、映画事業を続けられない。メディア配信向けのコンテンツ取得のために自ら買い付け、製作を行う必要性もなくなった」と説明する。
親会社であるUSENより「ギャガ・コミュニケーションズ」が、2008年8月で映画製作・買い付けから撤退することが発表されました。
・減損でこれ以上は続けられない
・コンテンツ取得のため製作や買い付けする必要もなくなった
という理由だそうです。
「ギャガ」といえば「映画」とすぐに連想できるのですが、配給業務も未定ということで、会社自体がどうなるのかな、とちょっと心配です。
映画ジャーナリストは次のようにコメントしています。
「玉石混交。いい映画も買ってくるが、箸にも棒にもかからない作品が多すぎた。バイヤーの“目利き”の水準が低く、手当たり次第買っていた印象がある。社員も次々代わっていた」
年間に200本も買い付けていた、と記事にはあります。
危機は何度もあり「過去何度も倒産の瀬戸際まで追いやられるたびに運良く映画が“当たった”」ことから、生き延びてきたそうです。
「マスク」「セブン」「グリーンマイル」などは記憶にもありますが、確かにヒット作品でした。
04年は大宣伝にもかかわらず「ヴァン・ヘルシング」が大コケ、100億円以上の純損失を出している。この結果、USEN傘下に入って再建を目指すことになった。
映画というのは、本当に難しいのですね。100億の興行収入があることもあれば、100置くの損失を出してしまうこともあるという。ハイリスク・ハイリターンです。
ギャガには「ランボー 最後の戦場」(5月24日公開)「セックス・アンド・ザ・シティ」(今秋公開)など話題作がまだ残っている。9回裏の逆転劇は起きるのか。
シネコンが増えて映画を観る機会も以前よりは増えた気がするのですが、それでもすぐにDVDが発売されたりしますからね。家には大画面の液晶テレビがあったり。
▼セブン
▼マスク