「山利喜 本館」で軽く飲み、それじゃあ森下の2軒目はどうしようと案内して貰ったのが、馬肉料理の老舗「みの家(森下)」です。桜鍋、馬刺しが食べられる料理屋なのですが、味はもちろんのこと、素晴らしいのは店の雰囲気。いつかはこんな店に来てみたかった。大人の階段を一段、上った気分です。
「みの家(森下)」桜鍋・馬刺しを食す!
もうね、店構えがたまらないですよね。歴史を感じつつ、ピンクのネオンサインがなんだか新しい。桜肉だから、ピンクなんですけど。創業は明治30年。建築は昭和29年。
こちらは玄関です。奥に座敷が広がるのが見えます。
もう、驚いたというか感動したのが「みの家」には下足番のおじさんがいるのです。昭和だ。ザ・昭和だ。下足番のいる店に来たことなんてあったかな‥‥なんいことを思っていると、渡されます。
札。帰りはこれを渡して靴を出して貰いますね。
今回は2階席。階段を上りながら階下に目をやると‥‥なんていうんでしょうね、この雰囲気。旧家の座敷に長机を置いて、みんなで宴会をしている雰囲気、とでもいいましょうか。いい雰囲気です。
2階席も1階席と同様に、長机が置いてあるタイプです。
机はステンレス。いい具合の歴史を感じます。
あああ、昭和だ! 田舎の壁だ! 柱時計だ!
懐かしさにしびれます。
メニューはシンプルで、桜鍋、肉刺しあたりがメイン、他に玉子焼きや板わさといった酒の肴がいくつかある感じです。とにかく馬肉を食べろって話ですね。
瓶ビールで乾杯。
馬刺し。桜色。
年季の入った鍋に、桜肉。そして味噌。美しい。
野菜もシンプルにネギ。そして白滝。特筆すべきは麩。
くつくつ。
火が通れば頂きます。
お酒が足りないんで冷酒も。
うーん、美味しい。老舗の味。が、する気がします。溶き卵につけて、すき焼きみたいですね。
特筆すべきは麩。桜肉も美味しいですが、甘じょっぱい汁を吸いまくった麩が最高なんです! この麩だけ食べ続けたい気分でした。
鍋の店ではありますが、長っ尻はせずに1時間と店にはおらずにさっくりと。いやぁ、いい雰囲気、いい味の店でした。海外からのお客さんを連れて行ったら喜ばれそうですね。馬肉が食べられれば、ですけど。
ごちそうさま!!!!