販売実績が上がったからツイートが増えたのか、はたまたツイートが増えたから販売実績が上がったのか‥‥このあたりの因果関係がどうなっているのかデジタルマーケターは気になるところだと思いますが、ツイートのデータをもとに検証をした結果「ツイート数(良い)→販売実績」が統計的に有意だと認められたそうです。
データが証明!SNSと売上はやはり連動していた ツイート数で売り上げは変化、ではツイート数を左右するのは? | JBpress(日本ビジネスプレス)という記事になっていました。
ソーシャルリスニングにより収集した消費者の声をマーケティングに活用する上で、十分に確かめるべきことがある。それは、マーケティングの最終的な目的の1つである「商品の販売実績」と「SNS上のコミュニケーション」に関係性があるのか? という点だ。
2011年秋に発売されたビール系飲料の新商品を対象に、POSデータ、テレビ広告出稿量データ、ツイッター上の書き込みデータから、仮説検証が行われたそうです。
詳細は記事を読んで頂くとして、結論としては「ツイートの数が増えることで商品の販売実績が伸びる」「テレビ広告はツイッターを経由して商品の販売実績に与える間接効果を有している」と考えられるそうです。
興味深いのは、
「テレビ広告出稿量→販売実績」のパス係数は統計的に非有意であった。しかし、「テレビ広告出稿量→ツイート数」のパス係数は統計的に有意
という点で、テレビ広告がツイート数に影響し、それが販売実績にも関係してくるというのです。「4ブランド中3ブランドで同様の結果が得られた」ということで、テレビの影響がまだまだ大きいことも分かります。
ただし、今回のビール系飲料に関するツイート数は1ヶ月あたり数千件で「商品の販売実績を動かすほどの情報伝達機能を有するとは想定しづらい」ということから、
ツイッター上のコミュニケーションは対象商品や広告が持つ「話題性の代理指標」である
という仮説が提案されています。実際には販売実績に影響するほどのツイート数ではないかもしれないけれど、話題が表面化している、と考えられるということですね。
テレビ広告 → ツイート → 販売実績、というように繋がっていることが分かったのは、非常に興味深いです。