「デザインに凝ったウェブサイトほど予約率は低かった」,星野リゾート社長が講演という記事より。
「我々はついつい旅館やホテルのウェブサイトを格好良くしよう、きれいにしようと思ってしまうが、それが必ずしも予約率向上にはつながっていなかった」
星野リゾート社長が「収益向上を狙うネット・マーケティング戦略 『科学的仕組み作り』で顧客数を拡大」という講演で語ったそうです。
曰く、
よく調べると、施設によってウェブサイトのアクセス数や、予約に至る率にかなりばらつきがあることが分かってきた。ここも科学的にやらなければならないと思った。
科学的というのは、きちんとアクセス解析するなどして検証しましょう、ということのようですね。ベーシックですけど、欠かせません。
さらにビービットの協力を得て、アイトラッキングに出会ったそうです。
「利用者は、『ゆったりリラックス』などの文字情報はあまり見ておらず、画像を目で追っていることが分かった。特にアクセスマップが注目されていた」
確かにこういうのはアクセス解析では見えてこない部分です。そしてここから「ユーザビリティーガイドライン」を作り、各施設の評価を行います。
結果として、
「デザインに凝ったウェブサイトほど点数が低かった。そういう施設では実際に予約率も低いことが分かった」
ということが明らかになったのだとか。
もちろん宿泊施設のイメージというのは大切なのですが、ロードするまでに時間がかかったり、パーマリンクがなかったりとか、キレイなだけだと使いにくかったりするのも事実だったりします。
この「ユーザビリティーガイドライン」は非常に貴重なノウハウですね。
▼ユーザ中心ウェブサイト戦略 仮説検証アプローチによるユーザビリティサイエンスの実践