「叶姉妹」に関してエントリーを書いてから、「かのう」と変換すると「叶」と変換するようになってしまい、
・置き換えることが叶
とか、
・ハックすることが叶
とか非常にウザイことになってしまったため、これを解消するべく変換候補をハックしてみました(←ハックを使ってみたかっただけです)。
参考にしたのは友人の意見と「ことえりでがまん!」の「変換候補が変だ!」というコラムです。
このようにおかしな変換をするときは、“自動学習辞書”に問題がある場合があります。思いきって、自動学習辞書を削除しましょう。
削除してしまうと学習データが完全に失われてしまうので、できるだけ戻すように試みてみました。以下、手順をまとめておきます(自己責任でお試しください)。
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追記:少し試しましたが、もしかすると学習データが引き継げていない予感も‥‥。学習データが初期化されているだけの気もしますので、学習データが消えてもいいや! という方のみ以下をお試しください。
辞書を鍛え直す楽しみが増えてツイてる!
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まず「自動学習辞書」の場所ですが、
ユーザホーム/ライブラリ/Preferences/com.apple.JapaneseAnalysis/LearningDictionary.dict
にあります。「LearningDictionary.dict」がそれです。
まずメニューにある「ことえり」のメニューから「単語登録/辞書編集」を選びます。
最初に「自動学習辞書」を書き出す用にダミー辞書を作成します。
メニューにある「辞書」から「新規ユーザ辞書の作成」を選びます。名前は「一時辞書」などで良いでしょう。
「一時辞書」が作成される場所は
ユーザホーム/ライブラリ/Dictionaries/
です。ここには作成していれば恐らく「ユーザ辞書」もできています。
続いて「LearningDictionary.dict」を「一時辞書」に読み込みます(書き出して編集できるようにするため)。
「ことえり単語登録」で「一時辞書」が選択された状態で、メニューの「辞書」から「テキストや辞書から取り込む」を選びます。
取り込みが完了したら、この状態では見られないので、テキストファイルに書き出します。
メニュー「辞書」から「テキストに書き出す」を選択します。デスクトップなどに保存すれば良いでしょう。保存したデータをテキストエディタで開きます。
すると‥‥
ありました「叶」が。これのせいで変換がおかしくなっていたので、この部分を削除して保存します。
続いて書き出して編集したテキストデータを、もう一度「一時辞書」に読み込んでやります。メニューの「辞書」から「テキストや辞書から取り込む」を選びます。
読み込むと「ImportError.txt」というファイルが生成され、「活用語尾」「接尾語」の学習データが再読み込みできないようです。困る人はここまでにしておいてください。
さてこれで「一時辞書」が最新版になったので、最後の仕上げとして「LearningDictionary.dict」と置き換えます。
下記のフォルダに移動します。
ユーザホーム/ライブラリ/Preferences/com.apple.JapaneseAnalysis/
ここに「一時辞書」をコピーします。
既にある「LearningDictionary.dict」は「LearningDictionary-old.dict」などとしてバックアップしておきます。そして「一時辞書」を「LearningDictionary.dict」にリネームします。
以上で作業は終了です。Macを再起動して、おかしな変換が解消されているかどうか確認してみてください。
ユーザホーム/ライブラリ/Dictionaries/
ここに作成された「一時辞書」は削除してもかまいません。
ということで、一応自分で試したメモです。これできちんとできているはずなのですが、果たしてどうでしょうか。