かつては「Read It Later」と呼ばれたサービス、いわゆるネットにある情報を保存し”後で読む”生活を実現する「Pocket」を使い始めてみました。
TwitterをiPhoneアプリから眺めていると「今は読む時間がないけど後でこの記事は読みたい」となることって、往々にしてあると思います。そんな時、その”後で読む”を実現するサービスの一つが「Pocket」です。無料で利用できます。
同種のサービスに「Instapaper」があります。ぼくは、長いことこちらを愛用しています。書籍の中でもプッシュしたことがありますし、大きな不満もなく使っています。
▼ウェブを保存して後で読む「Instapaper」のある快適生活の始め方(PC/iPhone/iPad連携)
が、ここにきて潮目の変化を感じています。そのきっかけとなったのが @masakiishitani と @mehori の記事です。
▼「Pocket」ボタンをブログに追加したら、ソーシャルメディアの情報地下水脈を発見してしまったよ:[mi]みたいもん!
ホント、なんだみんなここにいたんじゃーん!、なんですか、このサイレントユーザー、まるで地下水脈ですよ。
▼Pocketボタンが可視化する「見えないバズ」とウェブコンテンツの新しい指標 | Lifehacking.jp
瞬間風速のバズではなく、ウェブサイトのログの地層が生まれてゆく瞬間をとらえることができる数字、それがPocketボタンのデータなのです。
ブロガーにしてみると、ブログに取り付けるボタンの存在はかなり大きいです。これまで、可視化されていなかった「Pocketに保存されている」という情報は、かなりのモチベーションになります。
ネタフルでも、実際に「Pocket」のボタンを取り付けてみました(ボタンの取得はコチラから)。
記事によってバラツキがあるのが、非常に面白いです。
最近はソーシャルで積極的に取り上げられるような施策はしていないため、はてなブックマークがたくさん付くこともなくなりましたが、そういう記事であっても、とりあえず「Pocket」に放り込まれている場合がある、というのが分かるのが面白いですね。
また「Pocket」では、Publisher Dashboardという形で、
・SAVED RANK
・IMPACT RANK
を確認することが出来ます。ただ単に保存されたかどうかだけでなく、インパクトがあったか、が分かります。どのように計算されているかは不明ですが。
このランキングを比較すると、保存されることが必ずしもインパクトを与えることに繋がらないことが分かります。
インパクト順に並べてみると、他の人には分からないかもしれませんが、記事を書いている本人としては明らかに傾向が違うことが分かります。なるほど、そうくるか、と。
と、ここまではブロガー視点です。
では、自分で情報は発信しないけど‥‥という人に「Pocket」はどうでしょうか?
情報発信はせずとも、ネットで情報収集をする機会があるのであれば、間違いなく使った方が便利になる、と言えます。
最近であれば、
・PCでのみ情報収集する
という人は少ないと思うのですよね。
むしろ、
・スマートフォンも情報収集に使用する
という人が多いと思います。そうなった時に威力を発揮するのが「Pocket」のような”後で読む”ためのサービスです。
これはぼくの場合でもありますが、とりあえず情報収集はiPhoneで行ないます。Google Reader、Twitter、Facebookなど、その方法は様々ですが、いずれの場合も気になる情報があれば”後で読む”ためのサービスに送っておきます。
それを後からPCで開いて読み、精査し、ブログを書いたり、Evernoteに情報を記録するなどしています。
ということで、様々なデバイスの情報のハブになっているのが「Instapaper」であり「Pocket」である、ということです。
保存された情報をPC版「Pocket」で開いたところです。
ちなみに、Twitterクライアントアプリや「Reeder」のようなアプリの多くは”後で読む”の機能として「Instapaper」や「Pocket」を外部機能として利用できるものが多数ありますので、ぜひお試しを!
ちなみに、ぼくは「Tweetlogix for Twitter」と「Reeder」を愛用しています。
ウェブブラウザには、ブックマークレットを登録しておくと、ワンクリックで情報を「Pocket」に送れるので便利です。
さて、これまでは「Instapaper」を愛用していましたが、今後は「Pocket」も試してみようと思う理由の一つに「Instapaper」が売却されたことがあります。
▼“後で読む”のInstapaperをDiggの親会社Betaworksが買収 – ITmedia ニュース
アーメント氏は2008年の立ち上げからこれまで、Instapaperを1人で運営してきたが、ユーザー数の拡大で限界に来ており、また、新しいアプリの開発も始めているため、長年交流のあるBetaworksへの売却を決めたという。
BitlyやDiggなどを運営している企業であり、必ずしもネガティブに捉える話ではないのですが、愛用していたブログエディタ「ecto」が売却によりショボーンとしていったことを思い出すにつけ、勢いのあるサービスに乗りたいな、という気持ちも出てきてしまいます。
ということで、しばらく「Instapaper」と「Pocket」を併用して使って試していこうと思います。
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「Pocket (Formerly Read It Later)」は無料のiPhoneアプリです。
Pocket (Formerly Read It Later)
カテゴリ: ニュース
価格: 無料
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