エアコンは本当に“つけっぱなし”がお得なのか?ダイキンが検証してみた

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エアコン1ヶ月つけっぱなし実験 使用量が前年比34.9%減という驚きの結果という記事にあるように、ここ数年、夏になるとソーシャルメディアでは「エアコンは消さずにつけっぱなしがお得」という情報が話題になります。

「問題は『何時間以上なら』という『時間』ではなく、月に何回エアコンのスイッチをON/OFFしたかという『回数』です」と、この34.9%減の投稿者は解説していますが、果たして本当にエアコンつけっぱなしはお得なのでしょうか。

そんな疑問に応えるべく実際にダイキンが検証してみたそうです。エアコンは「つけっぱなし」の方が安い―それ本当?ダイキンが検証という記事になっていました。

そこでダイキンは比較実験を行った。8月の猛暑日に大阪の築10年、南向きマンション2部屋で9~23時にエアコンを「つけっぱなし」にした場合と、30分間隔で「こまめに入り切り」した場合の消費電力を照合した。

この状況では、9〜18時はつけっぱなしが省エネルギーになるものの、18〜23時は外気温が下がるため、逆になるそうです。ちなみに最高気温は36.3度と暑い日で、エアコンの設定温度は26度です。

しかし、実際には30分で外出を繰り返すケースはほとんどないので「在宅中2時間入れ、外出中1時間切る」という使い方での検証も行なわれています。

すると「つけっぱなし」の方が消費電力が大きく、電気料金も高くなった。外出時間が長引くとエアコンを切っておいた方が省エネルギーになるためだ。

結論としては「日中30分までの外出なら、つけっぱなしは得」だが「常時つけっぱなしは逆効果」ということになっています。

さらに、結局”エアコンつけっぱなし”って得なの? ダイキンの人に聞いてみたという記事にもなっていてます。

基本的に風量は”自動”モードで運転させるのがオススメです。設定温度に下がるまでは強運転で送風し、設定温度に近づくにつれて段々と風量が落ちていきますので、最も効率的なんです。

強運転といっても、同じ温度設定なら室外機の圧縮機に負荷はかからず、室内機のファンが回るだけなので、思っているほど電力はしないそうです。逆に、弱運転だと冷やした空気が少しずつしか出ないので、設定温度になるまで時間がかかる=圧縮機に負荷がかかる、ということになってしまいます。そのため「自動」が最も良い、と。

「冷たい空気は下に沈み込みますので、風向を下向きにするとすぐに床に冷気がたまってしまいます」ということで、風向きは上向きが推奨されています。

こちらでは「ライフスタイルや住宅環境による」という結論になっています。これは予想通りというか、住宅の気密性や、窓のある方角など、複雑な要因が絡み合ってくるので一概に「エアコンつけっぱなしが省エネ」とは言い難いでしょう。

また、エアコンは温度を下げる時に最も電力を消費するので、例えば部屋から出たり入ったりが多い場合には、いちいちエアコンはオンオフしない方が良いでしょう。

基本は「エアコンが気温を下げる時間をなるべく短くする」のがポイントになるので、外出する時間と住環境を考慮しつつ、エアコンをつけっぱなしにしておくか、それとも消すのかを判断するのが良さそうです。

「日中30分までの外出なら、つけっぱなしは得」だが「常時つけっぱなしは逆効果」というのは、割りと妥当な結論なのかな、と思います。