光の吸収が従来のシリコン製の100倍以上という太陽電池「グリーンフェライト(RFe2O4)」が開発されているそうです。
光吸収100倍の太陽電池を開発 岡山大、生活排熱で発電もという記事になっています。
光の吸収率が従来のシリコン製の100倍以上の太陽電池を、岡山大大学院自然科学研究科の池田直教授のチームが「グリーンフェライト(GF)」と名付けた酸化鉄化合物を使って開発している。
なぜ、従来のシリコン製の太陽電池よりも「グリーンフェライト」が光の吸収が良いのか?
「これまで吸収できなかった赤外線も発電に利用できる可能性がある」のだそうです。
では、赤外線はどこにあるのか?
開発している教授は「赤外線は熱を持つものから出ている。太陽光以外に、火を扱う台所の天井など家中、街中の排熱でも発電できるかも」と語っています。
なんと。本当に「グリーンフェライト」が実現したら、すごいことになりそうですね。
GFは粉末状で、土台となる金属に薄く塗る。1キロワット発電する電池を作るコストは約千円が目標で、約100万円かかる従来のシリコン製に比べて大幅に安い。
100万円が1,000円になっちゃうって、もはや太陽電池革命レベルじゃないですか。
さらに「パネル状になっている従来型では難しい曲げ伸ばしができ」ということで、取り付ける場所も広がります。
検索したら「量子構造 放射光相関 グループ 研究」というページがありました。
池田研では、RFe2O4という希土類(R)を含む鉄の酸化物を扱っています。
この物質は、新しい原理(イオンの並び方でなく電子の並び方)による強誘電体で、この原理を発見したのが池田先生です。
2013年の実用化を目指しているということですが、頑張って欲しいです、この技術。