いずれもANAホールディングス傘下の航空会社「ピーチ・アビエーション」と「バニラ・エア」が、経営統合する方向で調整していることが明らかになりました。「ピーチ」は国内2位、そして「バニラ」は国内3位の規模となります。格安航空「ピーチ」と「バニラ」 経営統合へ調整という記事になっています。
関係者によりますと、ANAホールディングスは、関西空港が拠点のピーチ・アビエーションと、成田空港が拠点のバニラ・エアを2020年までに経営統合する方向で調整を進めているということです。
両社の売り上げ高を合わせると約760億円となり、国内1位の「ジェットスター・ジャパン」の528億円を上回ることになります。
バニラとピーチ、ANA傘下のLCCが統合へという記事によると、経営統合されると「バニラ」は消滅して「ピーチ」になるようです。
統合推進へ一歩踏み出したかに思えたのは昨年2月。ANAHDは304億円を投じてピーチへの出資比率を38・7%から67%に引き上げ、子会社化した。
今回の経営統合に関しては「ピーチ」は伸びているけれど「バニラ」の業績が伸びないことがあり、それをなんとかするための改革となります。「貴重な人材を赤字のバニラが抱えたままではもったいない。成長軌道にあるピーチが有効活用すれば、もっと利益を出せる」という思惑もあり、今回の経営統合へと向かいました。
好調の「ピーチ」と経営統合し「バニラ」を引っ張り上げることができるのでしょうか。利用者からすればあちこち価格比較しなくて済むのは利便性が高まりそうですが。
個人的には「ピーチ」「バニラ」「ジェットスター」のいずれの航空会社も利用したことがあるのですが、なんとなく「バニラ」が手厚い感じがして好みだったのは“ミニANA”と呼ばれるフルサービスが安くなっていたからなのかもしれませんね。
「ピーチ」と「バニラ」については次のような記事を書いています。
▼ピーチ/予約する方法(ハッピーピーチが安い)
▼ピーチ/成田から福岡まで乗ってみた感想(預け入れ荷物や機内持ち込みは?)
▼バニラエア/格安運賃の「わくわくバニラ」とは?
▼バニラエア/成田から札幌まで乗ってみた感想(預け入れ荷物や機内持ち込みは?)
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ANAHDはLCCの国際線で現行より航続距離の長いアジアの中距離路線への進出を目指しており、2020年ごろの統合を視野に経営基盤を強化してアジア市場を開拓するとみられる。
▼LCCピーチとバニラ、20年までに統合へ 競争力強化:朝日新聞デジタル
ANAは2月に発表した5カ年の中期経営計画で、LCC事業をコア事業の一つとして強化する方針を打ち出した。22年度のLCC事業の売上高を17年度の2倍に引き上げる目標を掲げる。