Appleが「iPhone XS/XS Max」「iPhone XR」の生産を縮小というニュースはお伝えしておりましたが、どうやらその余波でiPhoneを製造する台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業が、34万人のリストラを計画しているという話が出てきました。
さらには「iPhone XR」値下げや、まさかの「iPhone X」再生産という話まで!?
iPhoneの販売不振でリストラ
鴻海が34万人リストラ報道。iPhone不振、アップルからの受注減に対応かという記事になっています。
台湾メディアの経済日報は19日、鴻海が米中貿易戦争の深刻化などを念頭に、経営幹部の報酬の見直し、人件費・固定費の削減などを年末にも完了すると報じた。報道を受け、中国本土のメディアがリストラ規模を「34万人」と報道。
34万人もの人員削減て、ちょっと想像もできないような規模なのですが。ちょっとした町が吹っ飛ぶくらいの規模感です。人口34万人というと、埼玉県所沢市や北海道旭川市くらいの規模に相当します。
34万人リストラ計画は、台湾メディア「壹周刊」が今年7月、鴻海の郭台銘会長が自ら「1年以内に34万人を削減する」と決定したと報道して浮上した数字だ。
34万人という数字は少し前に報道されたもののようですが、それでも「iPhone XS/XS Max」「iPhone XR」が販売不振に変わりはなく、リストラが行われるのは間違いないでしょう。
「iPhone XR」は値下げか?
売れていない「iPhone XR」をなんとかするため、値下げをするという話も出てきました。日本の携帯大手、iPhone XRの値下げ計画=WSJという記事です。
ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙によると、日本の大手携帯電話会社は、早ければ来週にも「iPhone XR」を値下げする計画。
Appleが補助金を支給するのだそう。そこまでAppleが追い詰められているのか、というニュースに見えますが、日本では安くなったiPhone 8の人気が高いですから、そこをなんとかしたいとAppleが考えても不思議ではありません。
が、発売直後に「iPhone XR」を購入した人の心中は穏やかではないでしょう。
個人的には、Apple Storeで購入するSIMフリーモデルの「iPhone XR」の価格が下げられるのかどうか気になるところです。
「iPhone X」が復活する?
さらに。生産中止となった「iPhone X」が再生産されるという記事もありました。Report: Apple to lower iPhone XR prices in Japan, restarts some iPhone X productionです。
The new production round of iPhone X is ‘due in part’ to Apple’s contract requirements with Samsung Display, according to the same Wall Street Journal report. Apple has to meet minimum order requirements of OLED display panels.
これはOLEDディスプレイパネルに関して、最小出荷数の契約条件があるようで「iPhone XS/XS Max」の出荷が低迷していることから、それを満たすために人気のあった「iPhone X」を再生産すると伝えられています。
再生産された「iPhone X」が世界中で販売されるかどうかは分かりませんが、もしも値下げして日本でも販売されることがあれば「iPhone 8」と並んで人気になる予感はします。
「iPhone XS/XS Max」「iPhone XR」は高くなりすぎたのと、ネーミングも良くなかったのではと個人的には考えています。「X」を「10」と日本人は連想しにくいですし、それが「XS」「XR」となればなおさらです。
直近の旧モデルを値下げして販売するのは仕方ない面もありますが、モデル構成が複雑になり、分かりにくくなるのは、Appleらしくありません。