ドコモ、独自サービス譲れず-iPhone参入に薄い現実味という記事がありましたよ。「アップルとの交渉で(独自機能の搭載可否を)譲歩できない」という幹部の言葉が紹介されています。
2012年秋に米アップルのスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」販売に乗り出すとの観測も浮上している。だが、iモードなどの独自基盤を利用できないため、日本の端末メーカーとアンドロイド端末の開発に注力していく。
つい最近、
▼ドコモ、2012年夏にiPhone参入へ
▼ドコモ、AppleとのiPhone販売基本合意を否定
なんていうことがあって、ドコモからiPhoneが発売されるのでは、と期待している人も少なくないのでは、と思います。
もしかすると、ドコモ社内にiPhone推進派とAndroid推進派があって、以前のリークはiPhone推進派から、今回はAndroid推進派から、なんいう風に考えることもできるかもしれませんね。
「アイフォーンを主力にすることは現実的に難しい」と語るのはドコモ幹部。アイフォーンはiモードやスマートフォン向け「spモード」など独自機能を搭載できない。アイフォーンが主力になればドコモは年間数千億円の収入を失う。
さらに「スティーブ・ジョブズ氏亡き後、画期的な後継機を生み出せるか不透明」として、iPhoneの今後に懐疑的な見方をする意見もあるということです。
とはいえ、
ただドコモにとってアイフォーンが魅力的な端末ということは山田隆持社長がいつも発言しているとおり。KDDIがアイフォーン販売を始めた10月の契約純増数(新規契約から解約数を引いた数)はドコモを抜き、ソフトバンクモバイルに続く2位に浮上した。
というのも、また事実。
「アイフォーンのユーザーインターフェース(使い勝手)は非常に優れている。だが、それを超える端末を日本のメーカーと共同開発した方が早いかもしれない」
いや、ほんとそれもありだと思います。
記事は「アイフォーン参入は現実的には難しいと言わざるを得ない」と結んでいますが、まだ駆け引きは続きそうな気がします。
少し前にはこんな記事も書いています。
▼NTTドコモ副社長「(iPhone)今は販売する予定はない」
▼NTTドコモ、iPhone販売に向けて未だ交渉中