Appleが7月16日にプレスカンファレンスを行い、アンテナ問題解消のため「iPhone 4」購入者にBumperもしくは同等のケースを無償配布することを発表しました。
Apple、iPhone 4購入者にケースを無償配布 アンテナ問題解消のためによれば、
問題となったアンテナ感度の問題についてジョブズ氏は、特に欠陥はないことを改めて強調。電波の弱い場所で、iPhone 4や他社のスマートフォンを実際に強く握ってみた映像などを見せながら、強く握ればアンテナのバーは大きく減ること、さまざまなOSを採用した幅広い端末で同様の現象が起こることを説明した。
ということで、あくまでもアンテナ感度の問題については欠陥ではない、というスタンスだったということです。
「どんな携帯電話も、強く握ると電波の強さを表示するバーの数は減る。しかし我々は、すべてのユーザーに満足してもらいたい」とスティーブ・ジョブズは語ったそうです。
さらにこんな数字も紹介されています。
全iPhone 4ユーザーのうち、AppleCareにアンテナ感度に関する問い合わせを寄せたのはたったの0.55%しかおらず、AT&Tへの返品率も、iPhone 3GSの販売開始時が約6.0%だったのに対し、iPhone 4は約1.7%と3分の1以下の水準で推移しているという。
こうした状況を、スティーブ・ジョブズは「iPhone 3GSは、iPhone 3Gからボディのデザインを変えなかったため、発売時から多くのケースが販売されていて、8割以上の購入者がケースも一緒に買っていった」とし、ケースの有無がアンテナ感度に影響したと分析しています。
そこでAppleは、9月30日までに「iPhone 4」を購入したユーザに対して、Bumperを無償配布することを発表しています。品薄状態でもあるので、サードパーティー製の製品から選択することもできるようにするということです。
また、既にBumperを購入しているユーザには、返金するとも発表しています。
具体的な方法は未発表ですが、Appleのウェブサイトを通じて行うようになるようです。
Appleでは「Smartphone Antenna Performance」というページも開設しています。
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「われわれは完璧ではないし、電話も完璧ではない。しかし、すべてのユーザーをハッピーにしたい」(Jobs氏)
追記:バンパー無償配布は日本を含む米国外でも実施。「9月30日以降はどうなるのか?」については、期間限定無料キャンペーンにするつもりではなく、それまでに問題を「再評価」して対応を考えると答えています。また純正パンパー以外のサードパーティー製ケースをすでに購入していた場合は返金なし。
同社は「iPhoneアンテナの歌」を作り、ジョブズ氏の会見前にビデオを放映。「iPhone4、欲しくないなら買わないで。買って気に入らなければ返品して」と強気のメッセージが会場に流れた。
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あのイベントには、重要なメッセージが2つあった。最初のメッセージは、iPhone 4のアンテナ問題というものは存在しない。すべての電話機が抱える問題であり、iPhoneは優れた電話機である。第二のメッセージは、何も問題はないけれどもAppleは全員に無料のバンパーを与える。それにより、存在しない問題がなくなる。
iPhone4の画面に向かって本体左側を手や指でふさぐと、受信電波が弱まって通話が途切れたりするとして、米国で苦情が相次いでいた。専用ケースを使えば、問題が軽減されるという。
▼米Apple、iPhone 4のアンテナ感度問題でバンパーを無償配布へ
無償配布の詳細や日本での対応についてはまだアナウンスされていないが、すでにオンライン公式ショップのApple Storeでは、日本においても、Bumperの注文を停止し、「iPhone 4 Bumperまたは他のケースをiPhone 4のお客様へ無料で提供します」と記載している。
▼<アップル>iPhone4、受信トラブルでケース無料配布発表
アイフォーン4の販売台数は発売から3週間で300万台を超えており、韓国を除くオーストラリア、カナダ、イタリア、スペインなど17カ国では予定通り7月30日に発売する。
▼アップル、「iPhone 4」プレスカンファレンス開催–会見内容をライブカバレッジ – CNET Japan
10:09:Jobs氏は、iPhone 4が高い評価を得たこと、ユーザーに愛されていることを話した。「しかし、われわれはユーザーがアンテナシステムに問題を抱えているという報告を受けた。この問題は、ユーザーが『×の箇所』に触れていた、と報告されていた。これは、『アンテナゲート事件』と判断された」