「iOS 15.1」がリリースされ、アップデート内容に「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン接種カードの対応により、検証可能なワクチン接種情報をAppleウォレットに追加して提示することが可能」とあったので、どういうものなのか調べてみました。
「ワクチンパスポート」として使える?
Yahoo!くらしのワクチンパスポート(接種証明書)の発行申請にあるように、今後、摂取済証またはアプリを使った「ワクチンパスポート」が展開される予定です。
「iOS 15.1」から導入されたワクチン接種情報をAppleウォレットに追加することができれば、提示するのも簡単です。今すぐに利用できるのか、それとも準備中なのか、調べてみました。
まず、Apple Developerにあった検証可能な医療記録に関するアップデートが分かりやすいです。
iOS 15では、検証可能なCOVID-19の予防接種または検査結果の記録をユーザーがヘルスケアAppにダウンロードし、保存することができます。検証可能なヘルスケアAppの医療記録はSMART Health Cardsの仕様に基づいたもので、ユーザーはヘルスケアAppの当該記録を、これをリクエストする承認されたサードパーティAppと共有することができます。
SMART Health Cardsの仕様に基づいた予防接種の情報の記録を、ヘルスケアAppにダウンロードすることができるようになり、それをAppleウォレットに追加することができるようになったのが、今回のアップデートです。
Apple サポートのCOVID-19 の予防接種や検査結果の証明書を iPhone や iPod touch に保存するによると、保存されるのは証明書となるヘルスケアレコードです。
iPhone のヘルスケアレコードに対応し、証明書となるヘルスケアレコードを発行している医療機関で COVID-19 のワクチン接種を受けた場合は、ヘルスケア App でその医療機関に接続できます。接続すると、証明書として利用できるヘルスケアレコードが自動的にダウンロードされます。
このヘルスケアレコードの追加方法に関しては、Apple サポートにiPhone や iPod touch でヘルスケアレコードを表示するがあります。
ただ、残念ながら「ヘルスケアレコードは、カナダ、英国、米国でのみ利用できます」とあり、まだ日本では利用できません。
さらに調べると、デジタル庁に(受付終了)コロナワクチンの接種証明書(電子交付)の仕様に関するご意見を募集しますというのがありました。
そこで、現在想定している電子交付される接種証明書の二次元コードと、別途提供する予定のAPIの仕様をお示しし、意見募集(匿名回答)を実施します。
まさに「ヘルスケアレコード」に関連した意見募集が行われていたようです。その結果、渡航向け、国内向けの二次元コードの規格が確定し「二次元バーコード及びAPIの仕様」として公開されていました。
今後の対応待ち?
まとめると、ワクチン接種情報をAppleウォレットに追加することができるようになったけれど、今はまだ利用できない、ということだと思います。
利用可能にするための二次元コードの規格は確定しているので、いずれこれを使ってワクチン接種した記録を「ヘルスケアレコード」として(自治体または医療機関またはワクチン会社などから?)iPhoneにダウンロードすることができるようになるのでしょう。
ワクチン接種した「ヘルスケアレコード」はヘルスケアAppにダウンロード、それをAppleウォレットで「ワクチンパスポート」として表示できるようになる‥‥というのが自分としての理解です。
もち間違いなどあればご指摘頂ければ幸いです。