2005年にニューヨークのブルックリンで創業したブレックファーストレストラン「egg」の2号店が、世田谷の東京農業大学「食と農」の博物館の1階にオープンしたと聞き、取材に行ってきました。
「食と農」の博物館という場所は、創業オーナーの思いである「オーガニックな食事をゆっくり楽しんでほしい」という思いにぴったり寄り添う場所でした。
東京農業大学「食と農」の博物館という場所
池袋に1号店がオープンした際にも「え、池袋!?」と驚いたのですが、今度は世田谷の博物館の中と聞いて、さらに驚きました。
最寄り駅でいうと経堂駅、または用賀駅となりますが、いずれにせよ駅チカの立地ではありません。
店の雰囲気、料理からすると、表参道などに出店すればあっという間にインスタ映えなどで一躍、有名店になるはずなのですが、そこには「地元の人たちにゆっくりと食事を楽しんでほしい」という創業者の思いがありました。
ちなみに、なぜ池袋かというと、ブルックリンの雰囲気に似ているから、というお話を聞いたことがあります。
東京農大を目指していくと、世田谷通りを挟んだ向かい側に東京農業大学「食と農」の博物館はあります。さりげなく「egg」の看板がありました。
博物館の、しかも食と農に関してという、よくぞこんなにも「egg」らしい物件があったものだなぁ、と思ってしまいました。
これまて「egg」らしいのが、表に巨大な鶏の銅像があるのです。「egg」のためにいるのではなく、昔からいるそうです。
さらに店舗の目の前には鶏小屋まで!
まさか採れたて卵をお店で出しているわけではないでしょうが、まさに「egg」な立地となっていました。
もちろん、しっかりと博物館としての展示も行われています。
「egg東京農大店」の店内
建物に入るとすぐ、博物館としてのスペースがあります。
その左手に「egg」の入口があります。
天井は2階まで吹き抜けになっており、開放感のあるつくりになっています。席の余裕もあり、気持ちいいですね!
窓際の席に案内して頂いたのですが、広い窓からは遊歩道が見えます。春になれば、きっと新緑がキレイなのでしょう。
リラックスして食事を楽しんでほしいという、オーナーの精神はもちろん「egg東京農大店」にも息づいていて、池袋店でもお馴染みの白い紙のテーブルクロスにクレヨンも健在です。
食事を待つ間、食事が終わった後に、お絵かきを楽しむこともできます。お子さん連れも何組かいましたが、みんな楽しそうにテーブルクロスに絵を描いていたのが微笑ましかったです。
メニュー
ランチメニューのフィッシュバーガーは、東京農大店ならではのメニューだそうです。
「egg」でお馴染みのエッグロスコやフレンチトースト、フライドチキンなどがありますが、池袋店と違い付け合わせがオプションになっているものがあるそうです。
場所柄、お子さん連れのファミリーが多い印象を受けたので(平日のランチタイムでも!)、フライドチキンや自家製フライドポテト、マカロニ&チーズなどは、きっと人気メニューでしょうね。
「egg」の売りでもある、オーガニックグリッツなどの伝統的なアメリカ南部の料理も食べられます。
ドリンク類はコーヒー、紅茶、フレッシュオレンジジュース、フレッシュレモン レモネード、ソーダにはフレッシュレモン スカッシュ、アプリサイダー スカッシュなど。
アルコール類もありますので、ランチタイムにちょっと一杯も。小瓶ですが、ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリームもあります。
「egg東京農大店」のランチタイム
ということで、せっかくなのでワインを炭酸で割ったスプリッツァーを一杯。
「オーガニックグリッツボウル シュリンプ」。グリッツは乾燥とうもろこしの実を粗目に挽いたもので、粥状にして食べるものです。トマトソースの下にグリッツがあります。
日本人には馴染みがあまりないですが、トマトソースにエビで、リゾットのようでした。身体の中が浄化されて健康になりそうです。
東京農大店ならではのメニューということで、フィッシュフライバーガーも食べてみました。サイドディッシュはフライドポテトかサラダを選べますが、せっかくなので揚げ物ばかりにならないようにサラダをチョイス。
さらにサイドディッシュに自家製ポークソーセージも追加していますが、丸くて大きくてソーセージというよりハンバーグみたいですね!
揚げたてのフィッシュフライを、たっぷりのオリジナルのタルタルソースとバンズで挟むと‥‥。
フィッシュフライバーガーの完成です!
たまにフィッシュバーガーって、無性に食べたくなるときがあるんですよねぇ。揚げたてサクサクのフィッシュフライと、オリジナルのタルタルソースが合う!
かなり食べごたえもありつつ、魚と肉と野菜をバランス良く食べることができました。これまた健康になりそうな予感!
1時間くらい「egg東京農大店」にいたのですが、近所のファミリーや仕事のランチタイムと思しき人たちなど、やはり地元の方の利用が多いようです。2018年11月とオープンしてまだ日も浅いですが、地元に根付き始めているのですね。
他の料理や池袋店に関しては「egg 東京」卵料理が美味!ブルックリンの人気朝食店2号店が池袋にを併せてご覧ください!
「食と農」の博物館
せっかく「egg東京農大店」まで行ったら、ぜひ同じ建物内にある東京農業大学「食と農」の博物館も訪れてみましょう(無料です)。
東京農大の卒業生には名だたる酒蔵の後継者たちがいるらしく、日本各地の蔵元から届けられる日本酒を見ることができます。誰でも名前を知っているような、有名な酒蔵も多いです。酒造りを学ぶなら、東京農大なのですね。
他にも酒にまつわる展示が醸造から酒器まで様々あるのですが、個人的に面白かったのが「いろいろな酒癖」シリーズ。
「機嫌がよくなる」
他にもあるのですが、いつの時代も酔っ払いは同じなんだなぁ、と安心しましたね。
「egg東京農大店」の住所・予約
>>egg 東京
>>egg 東京農大世田谷通り店 – 千歳船橋/カフェ [食べログ]
住所:東京都世田谷区上用賀2-4-28 東京農業大学「食と農」の博物館1F