2018年3月22日のGoogleロゴは「猿橋勝子」をモチーフにしたものとなっています。猿橋勝子は日本の地球科学者です。1920年3月22日が誕生日なので、生誕98周年を記念したGoogleロゴとなっています。
猿橋勝子 – Wikipediaによると専門は地球化学で、海洋放射能の研究などで評価されたそうです。東京府立第六高等女学校(現・東京都立三田高等学校)を経て、帝国女子理学専門学校(現・東邦大学理学部)を卒業しています。
猿橋勝子は1954年のビキニ事件における「死の灰」による大気・海洋汚染の研究以後、大気及び海洋の放射能汚染の調査研究を行い評価されました。
1980年に女性で初めて日本学術会議会員に選ばれたということですが、女性科学者としての闘いの人生でもあったようです。様々な記事などになっていました。
▼“不良債権”は今 ~検証 金融危機10年~ – NHK クローズアップ現代+
日本の女性科学者の先駆け、猿橋勝子さんが亡くなった。猿橋の名が世界に知られるようになったのはビキニの水爆実験である。猿橋さん(気象研究所)が発表した海洋核汚染データに対し、水爆実験を押し進めるアメリカ政府が激怒。しかし、6ヶ月に渡る分析競争の末、結局米国側が白旗を揚げたのだ。
▼女性科学者の先駆 猿橋勝子氏|東邦大学 ダイバーシティ推進センター
女性が理系の道を選ぶことも困難な時代に、地球化学の分野で世界的な業績をあげた猿橋勝子氏。東邦大学理学部の前身である帝国女子理学専門学校のご出身で、物理学科の第1回生であります。
▼偉人たちの夢 (129)猿橋勝子 |サイエンス チャンネル
歴史に名を残す科学者や技術者たち。彼らはどんな道を経て偉大な発明や発見にたどりついたのでしょうか。そんな彼らの人生を案内人が紹介していきます。さらに現代の研究者を取材することで、彼らの功績を浮き彫りにしていきます。今回は、放射能による海洋汚染の分析に取り組み、女性科学者の地位向上のために行動した日本の地球化学者、猿橋勝子です。
女性が理系の道を選ぶことも困難な時代に地球化学の分野で世界的な業績をあげ,さらに後進を育てようと女性科学者を顕彰する「猿橋賞」を設けた猿橋勝子.自らも猿橋の精神を受け継いで後進育成に尽力する著者が,その直向な生き方を伝えることで若い女性に勇気を与えたい,と次世代へのエールを込めて綴る渾身の評伝.
後進の女性科学者を励ますために「女性科学者に明るい未来をの会」を設立、さらに自然科学系の女性科学者を対象に「猿橋賞」を創設しました。猿橋勝子は2007年9月29日に87歳で亡くなりました。