ギズモードからお誘い頂いて、表参道ヒルズで開催された羽根のない扇風機として話題のダイソン「Air Multiplier」のブロガーミーティングに参加させて頂きました。そのレポートをお届けします!
プレス向けの発表会の前に行なわれた、ブロガーミーティングに参加させて頂きました。広い会場の一部に円形に10席ほど設けられ、中心でダイソン社長が説明するというスタイルです。
で、実物の「Air Multiplier」はこんな感じです。
なんの予備知識もなしに見たら、ここから風が送られてくるなんて思いもしないでしょうね。
本体下部にはこんなモーターがあり、空気を吸い込んでいるそうです。で、吸い込んだ空気を上部の円のところから吹き出し分けですが、形状にミソがあります。
飛行機の翼のような形をしており、周囲の空気を巻き込むことで15倍にして送風するのだそうです。
エアドライヤーを開発しているときの技術がベースになっているそうなのですが、よくぞそんなことを思いついたな、と。
日本の従来の扇風機はモーターが上部にあるので重心が高いですが「Air Multiplier」は下になります。
「Air Multiplier」は首振りしないんじゃないかとか、角度がつけられないんじゃないかとか質問しようと思ったのですが、なんとどちらにも対応。ただし、床におくようなタイプなので、日本の扇風機とはちょっと使い勝手が違うかもしれません。
ダイソン社長の「Air Multiplier」にかける思いは、質疑応答の様子でどうぞ。
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質疑応答
Q:
なぜ作ろうと思ったのか?
A:
まずエアコンがきらいなんです
エアコンに必要な電力は50倍くらい
健康にもよくない
室内にある空気を循環させているのでばい菌も循環する
エアコンの場合はフロンガスが使われる
羽根つきの扇風機の前に座っているのは気持ちよくない
そよ風のような風がくるのであれば居心地が良いのではないか
なぜ空気に冷却効果があるのか?
実際には空気が動くことによって身体にある水蒸気が蒸発する
気化熱を奪うことで冷却効果がある
身体の水分が蒸発するときに気化熱を奪うので涼しく感じる
エアコンを使ったときのようなダメージがない
エアコンはイスや家具も冷やしてエネルギーがもったいない
快適なファンであればエアコンでなくファンを使うのでは
使い勝手もいいし掃除もしやすく安全だ
Q:
空気にこだわった製品を作っている印象があるが、この先も空気にこだわった製品を出すということなのか?
はい。お話ししたいけれど前もって話すことは禁止されている。
将来的には出す予定である。
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必要とする電力が少ないのでエコであり、さらに健康にも良い、ということで「Air Multiplier」が開発されたそうです。
実際に触ったみたのですが、なんと真ん中は空気が送られていないのですね。
考えてみれば円形なので当然なのかもしれませんが、手を突っ込んでみると不思議な感じがしました。
本体カラーが白いモデルもあり。空気の強さは調整できて、強くすると扇風機の強と同様な送風が行なわれていました。掃除が簡単というのも強調されてましたね。
サイズには大きいもの(30cm)と小さいもの(25cm)があり、気になる価格は39,000円と37,000円だったかな。
後は日本の扇風機に対抗するために、そよ風モードとかタイマーもあると良いかもしれません。
量販店であれば扇風機も数千円で購入できるご時世なので、確かに高いとは思います。ちょっと個人では手が出なさそうな。なので、お洒落なカフェとかお店などに需要があるのかな、と思いました。
ただ、昔は高価だと思ったダイソンの掃除機も、最近では手にする人も増えているみたいですから、扇風機界隈でも事情が変わっていくかもしれません。扇風機革命ですね。まだ登場したばかりですから、これからが楽しみです。
一番上の写真に登場して顔を突っ込んでくれているのはモダシンさんです。ありがとうございました!
追記:ダイソン羽根のない扇風機「Air Multiplier」レポート(動画篇)も併せてご覧ください。