2003 2nd 第7節 浦和レッズ V.S. ジェフ市原

首位争いのためにも、これは落とせない。駒場だぜ。頼むぜ。
試合前からコールが始まる。

■観戦記

結論から言えば、勝ち点1を拾えて幸いだった。いつものようにCKから先制点を奪われ、追いついたと思ったらミスから再び失点する。ホームとはいえ、よく追いついたものだ。前半はこれでもかというくらいのミスの連発だった。連戦の疲れが出ているのだと思うが、それは相手とて同じ。気のないパスを、ことごとくカットされた。

それにしてもジェフの運動量は大したものだった。パスコースが読めるとはいえ、どんどんレッズの選手の前に顔を出してくる。ひとたび味方がボールを奪えば、フリーランニング大爆発だ。その多くはボールが前線まで届くことはないが、決してくさる選手もいなかった。チェ・ヨンスとサンドロが欠場していなかったら、どうなっていただろう。間違いなく、負けていたに違いない。レッズにもチャンスがあり、しかもホームのアドバンテージを考えれば勝って欲しかったが、勝ち点を拾えて良かったと自分を慰めている。

しかし、そんなチーム状況の中でも気を吐いたのは田中達也だった。とにかく身体が切れているし、去年までは見られない身体の使い方をしている。ボールを受けてから、相手選手を交わす動きが格段に上手になっているのだ。相手選手も分かってはいるけれど止められない、そういった雰囲気を感じた。いま、一番熱く、そして伸びている選手といって良いだろう。個人的な見解としては、エメルソンよりも嫌な選手になっているのではないかと思う。

次節仙台戦はエメルソンが出場停止だ。永井と田中の2トップになるだろう。久々の先発に、永井の真価が問われる。長い連敗のトンネルの中にいるとはいえ、ベルデニック采配になってから2試合目。捨て身のチームは侮れない。連敗ストッパーのレッズとしては、十分に気をつけなくてはいけない。

ところで、審判のレベルは、いつになったら上がるのだろう‥‥。判定で、どんどんゲームが壊されていくのは、見ていてやるせなくなってくる。それはレッズにとってもそうだし、もちろん相手チームにとっても、だ。昔から言われ続けていることだが、レベルアップが早急に望まれる。