ジュビロもマリノスもJ2降格の危機?! 強豪チームも脅かす「Jリーグ下剋上時代」という記事より。
Jリーグは1993年、10チームでスタートした。それが今ではJ1・18チーム、J2・15チームの計33チーム。15年間で3倍以上に増えた。チームが増えれば、多くの選手が必要になる。その結果、強豪チームは選手の質を維持するのが難しくなった。一方、弱小チームはトップ選手を獲得するなど強化に努める。戦力は分散され、チーム力も均衡化された。
確かに、クラブ数が増えることによる戦力の分散というのはあるのかもしれませんが、でもそもそも地元にクラブがないと見ませんよね、サッカーを。
そう考えれば、さまざまな地域に「おらがチーム」があるというのは、とても重要なことなんじゃないかと思います。
そして若手が育つのを見たり、弱いクラブが強いクラブを倒す“ジャイアントキリング”だって、またその醍醐味だったりする訳ですよ。
そんな中、大分トリニータと名古屋グランパスが好調で、かつては隆盛を極めたジュビロ磐田と横浜Fマリノスが下位に沈んでいるのはなぜか? という分析がなされています。
強い理由として、
共通項はカリスマ性のある外国人監督がチームを率い、それを信奉する選手が監督の立てたプラン通りにプレーしていることだ。
ということが挙げられています。
あ、なぜにジュビロ磐田と横浜Fマリノスが下位に沈んでいるか、は分析されてないですね。すいません。
では、超個人的なキーワードを披露させて頂くならば、それは「世代交代」なのではないかと。
「かつては隆盛を極めたけど今は‥‥」というのは、まさに世代の違い。ジュビロ磐田や横浜Fマリノスが強かった時代の選手の名前は知っているけれど今は? という人も多いのではないでしょうか。
同じように、かつて王者だった鹿島アントラーズも世代交代に苦しみました。浦和レッズもオフト監督が、福田と井原に引退を促し世代交代を進めました。
チームは新陳代謝を計らなくてはなりません。将来のことを考えるならばそれは、強い時にこそ、です。
しかし勝ち続けている時にメンバーを変えて若手を試すのも、なかなか難しいのですよね。ともするうちに若手は出場経験のないまま中堅になります。
やがてレギュラーメンバーは高齢化し、その後にすっぽりと空洞が生まれてしまうのです。そこから焦って世代交代を進めても時既に遅し。きちんと機能するようになるまで1〜2年はかかるでしょう。
では、誰が世代交代を進めるのか?
それはクラブのフロントに他なりません。
・どのようなチームコンセプトを持つのか
・それにはどんな監督が最適か
・どんな選手を獲得していくべきか
中長期的な設計図を描きながらのクラブ運営が求められます。フロントに最適な人材がいなければ、プロのGMを連れてくる必要があるかもしれません。
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思えば浦和レッズが強くなったのは、オフト監督がいたからだと思います。オフト監督を連れてきたのは、当時の森GMだったでしょうか。
オフト監督は世代交代を進めるためにベテランを引退させた。そして鈴木啓太や田中達也などの若手を育てた‥‥それを引き継いだギドが開花させた。
しかし、オジェック、エンゲルスと続き、チームは停滞していると思います。かつての遺産で暮らしているといっても過言ではないと思うのですよ、今のレッズは。
昨日の試合のスターティングメンバーを見ても、よく分かると思います。
都築龍太 30歳
坪井慶介 29歳
堀之内聖 28歳
阿部勇樹 27歳
山田暢久 33歳
鈴木啓太 27歳
細貝萌 22歳
相馬崇人 27歳
ポンテ 31歳
エジミウソン 26歳
高原直泰 29歳
平均年齢は28.1歳です。20代後半から30代前半の選手が中心で、決して若くはないと思うんですよね。
そういう意味では、今の浦和レッズも岐路に立っているのだと思いますよ。いるでしょう、浦和レッズにだってファイトできる若手が。
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以上、超個人的なお話でした。
当たり前の話すぎですが「分かっちゃいるけど‥‥」世代交代って難しいんでしょうね。