ポンテの復帰ゴール、平川のビューティフルゴール、そして流れの中から高原らしいゴールが決まって3-1で逆転勝利。
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前半は力が拮抗しているというか、うまい具合に磐田に押さえられ、さらにクロスにヘディングというパターンに何度かやられていたので正直、良くて引き分けくらいかなと思っていたのですが‥‥。
先制されるもポンテのゴールですぐに追いつきます。ゴール前に詰めていたポンテもさすがですが、田中達也のシュートも見事でした。
そして平川の逆転弾。いつもならペナルティエリアに迫りつつもクロスをあげてしまってもおかしくない場面なのですが、鋭くゴールマウスに突き刺してくれました。
最近、あまり積極的なプレイが見られなくて残念に思っていたので、このゴールは本人にとっても何かきっかけになったのではないでしょうか。その後、プレイにも積極性が見られたと思います。
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なんといってもロスタイムの高原のゴール。途中出場したエジミウソンと崩し、ドリブルで切り返してのゴール。
古巣のジュビロ磐田相手だけに、本人も思うところがあったでしょう。モニタに大写しになった顔は、安堵の表情ではなく、やや険しいものでした。しかしこれで、トンネルを抜け出せたのではないか、そんなゴールでした。
それにしてもエジミウソン。最近は先発落ちしているのですが、本人にも相当な危機感があるのでしょう。これまで見たことないような、アグレッシブなプレイを見せてくれました。やればできるんですよね‥‥。
動けないポンテを前線にし、さらに堤を投入して、4バックになったのも良かったですね。
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試合終了後は「We are Diamonds.」の大合唱となりました。
しばらく歌われていなかったことを感じ取っている人が多いのか、スタジアムを去る人も少なく、多くの人がマフラーをかかげ、静まり返ったスタジアムに、その歌声が響き渡りました。
メインスタンドもバックスタンドも1階も2階も、これだけの大合唱は珍しいことではないでしょうか。
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この間、試合終了から約20分。全く場内アナウンスなども入ることなく、レッズサポーターは至福の時を過ごしました。
鹿島アントラーズが名古屋グランパスに破れ、浦和レッズは首位に。
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先週から福田コーチと居残りでシュート練習に取り組んでいた。「タカが感覚を取り戻すために、自分でやりたい流れの中からの形で手伝わせてもらった。調子はもう十分戻ってきている。まだ100とまではいかないが、チーム全体がよくなっている流れで、いい感じできている」と同コーチ。
「前を向いたらシュートという意識でやっている。入っていないけど、あれが入ればチームはもっと楽になる」と話した。
関係者によると、名波は欧州残留を勧めたが、帰国の決断。浦和で先発陥落と代表落選など暗闇の日々を歩む羽目になったが、ようやく一筋の光明が射した。
エンゲルス監督は「前半に追い付けたのが大きい。後半は完全に自分たちのペースだった。首位は、いつ立っても良いもの」と自信を見せた。
「いままでのゴールより、いい感じだった。ゴールだけではなくて、自分のコンディションも、チームとの関係もよくなってのゴールだった」
Jリーグ第22節第1日(23日・カシマスタジアムほか=6試合)浦和は磐田に3-1で快勝し、勝ち点を40に伸ばして単独首位に立った。
対浦和戦は4連敗で、連続未勝利試合は「5」に伸びた。順位も暫定15位と、降格圏内が迫ってきた。「負けは負け。いさぎよく認めて、次の試合(27日千葉戦)に向かうしかない」とGK川口。