ライブドアは技術系という、これもまた一つの側面

はてなのnaoya氏が、はてなのCTOとしてライブドアの技術の話というエントリーを書いています。

オープンソースのライブラリ開発者、メディア執筆者を多数輩出した企業であり、特に Lightweight Language を活用するウェブプログラマに与えた影響は非常に大きい…ライブドアはそういう技術的な側面を持っている企業です。

マスコミの報道を見ていると、お金を回しているだけの虚業、という風に思ってしまいがちなのですが、その技術力は凄いものがあるのです。次々と矢継ぎ早にサービスを投入していく技術力や、自社開発したSledgeというフレームワークも持っていたりします。

もちろん犯罪は悪いことであり、きちんと罪を償わなくてはいけませんが、ライブドアにはこうした技術的な側面があるということも知っておいた方が良いでしょう。

あれだけ連日、テレビで放送されながらライブドアというポータルサイトは落ちないし、livedoor ニュースは淡々と自社に都合が悪いニュースも伝えているし、そういう意味では都合が悪いことは報じないマスコミが多い中で、堀江貴文氏の証言(上)、独立性の認識に代表される記事が、

ライブドア関連組織にとって、否定的とも受け止められるこの原稿を掲載する理由は、読者に事実を伝えなければならないという、精神的に独立した個人のパブリック・ジャーナリストとしてのインテグリティのみに由来するとお伝えしておきたい。

のように掲載されているのは凄いことだと思います。

そこにきて、ライブドアの中の人がライブドアの技術に限らない話というエントリーを起こしています。

ライブドア社内にあるのは、社員全員が知っている事実に対してデタラメを吹聴されても何も出来ないジレンマ。

そしてそれを受けて、元オン・ザ・エッヂの小飼弾氏がTVではかき消せない、permalinkの威力というエントリーを起こしています。

ある意味、マイメディアとマスメディアの相克はヴェトナム戦争にも似ている。いくら空爆があっても、ホーチミンルートは途切れない。そしてジャングルを全て焼き払うことは適わない。マスメディアはマイメディアに勝つことは出来ない。

今回の騒動に関して、少なくともブロゴスフィアの反応はけっこう冷静だとぼくは思って見ています。

マスメディアから伝わるニュースだけでなく、このよう技術的側面も持つ会社であることをたくさんの人に知って欲しいと思い、このエントリーを書きました。

小飼弾氏は書きます。

そうなれるかどうかは、まさに「上の人」ではなく「中の人」にかかっている。今日の放送を見て、その点ではむしろ安心した。上場を手伝った甲斐があった。システムを遺した甲斐があった。電網土方冥利に尽きるというものだ。

そしてひとこと「ありがとう」と。

これからライブドアがどうなるかは本当に「中の人」たちにかかっていますね。がんばれ、中の人。