伊藤直也氏の誤解から賞賛へ。Ajaxで再評価されたJavaScriptから学ぶことという記事に書かれていた「人は成果物でしか物事を評価することができない」という一文が非常に重要だと思ったのでメモ。
Google MapsによってJavaScriptに対する評価が一変したのはみなさんご存知のところかと思いますが、それについて伊藤直也氏が得た気づきが「人は成果物でしか物事を評価することができない」というもの。
JavaScriptが、ユーザーの行動に制限を加えるために利用されていた当時は、そんな数々の実用例をみて人はそれをネガティブに評価してきました。しかし、Googleマップが登場し、Ajaxにスポットライトが当たりだすと、翻ってポジティブな評価を受けています。
告白するとぼく自身もJavaScriptに関しては、近年はあまり高い評価をしてこなかったという偉そうになってしまいますが、あまり重要視していませんでした。むしろネガティブに捉えていたと思います。
しかしAjaxとして再び脚光を浴びることになったとき「えー、こんなことができるんだー!」という新鮮な驚きを得たものです。
つまり「人は成果物でしか物事を評価することができない」ということなのですよね。いくら技術が優れていても、それでどんなことができるのか想像することができないのです。
直也氏も、
5年前に、JavaScriptを使って、インタラクティブな地図サービスを作りたい、といったところで「そんなことはできるわけがない」、と鼻で笑われるのがオチだったことでしょう
と書いているように、想像すらできないのです。
そういう意味では完成したモノだけが持つ重要さについて、しみじみと考えさせられました。
様々な技術を用いて仕事をしていますが、例えばSEOであれば検索エンジンの上位に表示されるというメリットがある訳ですが、果たしてそれがどういう結果をもたらすのか? そこまで説明することができてはじめて、お客さんに伝わっていくんだ、とか改めて思い直しました。具体的に説明することのできるメリットの重要性ということですね。