漫画家の中尊寺ゆつこさん死去=「オヤジギャル」を流行語にという記事より。ご冥福をお祈りいたします。
流行語となった「オヤジギャル」の生みの親で、文化から時事問題まで幅広い分野を扱った作品で知られる漫画家の中尊寺ゆつこさんが31日午前、横浜市の病院で死去した。42歳だった。東京都出身。自宅住所は公表していない。葬儀の日取りなどは未定。
■関連記事
中尊寺さんは昭和37年5月28日、東京生まれ。小学生のころから漫画を描き始め、テレビ番組で故・谷岡ヤスジさんに「天才漫画少女」と称された。中学までCMや雑誌のモデルを務めるなどしていた。
小学生のころから漫画を描き始め、1987年に「ビジネスジャンプ」(集英社)で新人賞を受賞。89年から雑誌「SPA!」(扶桑社)で、若い女性の生活をユニークに描写した「スイートスポット」を連載し、脚光を浴びる。中年男性のように行動する若い女性“オヤジギャル”を登場させ、これが90年の流行語大賞の銅賞を受けた。
中尊寺さんはこの日朝、母親の七生さん(ななみ)に看取られる中、静かに息を引き取った。夫で音楽ジャーナリスト、小林雅明さん(39)は連日看病にあたっていたが、交代した後で最期を看取ることはできなかった。長女の倭央(わお)ちゃん(4つ)と長男の欧司(おうじ)(1つ)ちゃんは、母の死を理解できていないという。