やなせたかし「詩とファンタジー」に”遺言”を書いていた

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2013年10月13日に死去した漫画家のやなせたかし氏が、自身が責任編集していた季刊誌「詩とファンタジー」に「もうおしまいです」という”遺言”を書いていたのだそうです。やなせさんの”遺言”を季刊誌が掲載という記事になっていました。

13日に94歳で死去した漫画家やなせたかしさん責任編集の季刊誌「詩とファンタジー」の24号が19日、発売される。やなせさんは巻頭用に「もうおしまいです」と”遺言”を書き、本編用に死をテーマにした詩とイラストの二つの作品を完成させ、入院中だった9月上旬に編集者に原稿を渡していたという。

死をテーマにした作品を9月に書き上げていたということなので、自らの死期を悟ってのことだったのかもしれません。巻頭では「死ぬ時も/未熟のままで/かえって/よかったような/気もします」と綴っているそうです。

さらに、「天命」と題した遺作では、侍と骸骨が対面する絵柄に「ゼロの世界へ/消えていくでござる」などと死を達観したように言葉が並び、もう一つの作品「チャーリー」では道化師を登場させ「ぼくの人生喜劇/シリーズ/ついに全巻の終り」とユーモラスに語っている。

侍と骸骨のイラストは、やなせさんが〝遺言〟 季刊誌「詩とファンタジー」最新号19日発売という記事で見ることができます。

やなせさん、がん肝臓に転移していたという記事で知ったのですが、膀胱ガンが肝臓に転移していたそうです。

「一昨年くらいにぼうこうがんになられて、そこから、がんの進行があったと。それが肝臓のほうに移転して、最終的に心不全でお亡くなりになられました」

2013年8月下旬から入院していたそうで、そういうこともあり、自身の死期は自分でも分かっており”遺書”を書いていたのでしょうね。

かつての担当編集者によると、やなせたかし氏は一度も締切りに遅れたことがないそうで「手術をする際には、2カ月、3カ月先のお仕事を事前にこなしておられました」ということです。

↓”遺書”が掲載されるという「誌とファンタジー」です。Amazonでもまだ予約ができません。

詩とファンタジー 2013年 12月号 [雑誌]

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